世界一の銃砲大会「BIG SANDY SHOOT」 | 『日本史編纂所』・学校では教えてくれない、古代から現代までの日本史を見直します。

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従来の俗説になじまれている向きには、このブログに書かれている様々な歴史上の記事を珍しがり、読んで驚かれるだろう。

世界一の銃砲大会「BIG SANDY SHOOT」

 アメリカで銃を撃ちまくる大会として、「BIG SANDY SHOOT」というイベントがあります。これはアメリカ・アリゾナ州で開催され、あらゆる年代・タイプのマシンガンを砂漠に向かって撃ちまくるという、
アメリカならではの世界最大豪快で壮大な無駄の最たるイベントです。
実戦さながらのスペクタクルであり、興趣をそそる物語を描き出す。

大会の申し込みは、事前登録が必要で、全てオンラインで完結でき、PDF登録フォームに必要事項を書き入れるだけで良い。勿論電話でのサポートも完備している。
会場入場料は観客は40ドル、シューターは一人350ドルである。
参加者は家族やカップルも多く、大人数では入場料だけでも結構な額になる。それに弾丸代も、銃によって大差が在るがこれも相当な金額になる。いずれにしろ、大金を払ってもこのイベントを楽しむ人間は多く、銃大国アメリカの潜在的銃依存体質の本質を見ることができる。

 
 驚くのは陸軍払い下げ品を購入し、個人所有の戦車、装甲車や大砲、迫撃砲も持ち込まれ、その威力を目の当たりにすると参加者の興奮は最高潮に達する。
さらにラジコン飛行機を目がけての模擬対空戦も圧巻で、撃墜すると大歓声が上がる。
夜の部には、曳光弾を使い、ガトリング砲の連射は毎秒100発の弾丸が闇に直線と楕円の光芒を縦横に描くさまは花火大会をも凌駕する。さらに、ベトナム戦争で活躍した米国海軍河川哨戒艇を、ブローニング機銃で武装したままトレーラーに積んで参加の猛者も居る。


 このイベントは、アメリカで最大のマシンガン射撃イベントとされていてこれが三日間続く。その他にもバージニア州で行われる、何でもありのシューティング「BIG SUNDAY」もある。
参加者は国内はもとよりカナダ、オーストラリアからも参加者が来て、その人数は数百人にもなり、キャンピングカーに食料弾薬を満載しアリゾナ州北西部、ウィキーアップ町から約10マイル北東に位置する場所を目指す。
約400メートルにわたる射撃範囲が設けられ、数百人の射手が参加し、射手は武器の照準器や、カスタム具合を試す。

 なお、次回の「BIG SANDY SHOOT」は2024年3月22日から23日に開催される予定で、このイベントは年に2回開催され、春と秋の各シーズンで開催されるが、3日間のイベントで何と約300万発の弾薬が消費されると言われている。
これはウクライナ戦争でもロシア、ウクライナ双方の弾薬消費量を上回る。
ちなみに北大西洋条約機構(NATO)の分析によると、ウクライナ軍が使用する弾薬は1日あたり約6000発程度とされている。一方、ロシアは早期に生産を「戦時態勢」に移行し、24時間3交代制で生産しているとされ、
1日の弾薬使用量はウクライナの3倍以上の約2万発となっている。ただし、これらの数値はあくまで推定である。

私も秋の大会には参加する予定でいる。年齢的にもアメリカでの実弾射撃は最後になるだろうが、預けてある拳銃と、グロック18マシンピストルを撃つ予定である。
このグロックは30発装填の特大マガジンで連射でき、毎秒20発を発射できると云う。これは軍関係や法執行機関員しか所持できないため、レンタルになる。

 もう一つ、レンタルはできないため、これは費用を払って頼み込むしかないのだが、毎秒100発発射の20mmガトリング機関砲である。
会場にはマニアが何人も居るので、弾丸代負担で「撃たせてください」と懇願することになろう。
400発から600発のベルト弾倉だから、その様子を想像すると心躍るものが在る。
毎年アメリカくんだりまで出かけ、大砲や機銃を撃つなどという酔狂な人間は究極の道楽の最たるものだろう。
人生の頽齢期を迎えて最後の愚行になるだろうから、充実した濃密な時間にしたいと思っている。