可能性というもの論、その17。
ひとつ前のその16はこちら
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Sくんとの話は後日談があります。
Sくんの母親から、私あてに手紙を頂きました。
その中身はこのような内容でした。
「あのときまで、どんな塾に行っても」
「偏差値30もないうちの子をW大付属にといっても」
「だれも取り合ってくれませんでした」
「でも、八木橋先生は確率はゼロではない、」
「そうおっしゃってくださったので、預けてみました」
「その判断は間違っていませんでしたし、R大付属に合格できました」
「ありがとうございます・・・・」
なるほど、信頼いただけたから偏差値があがったんですね。
よくわかりました。
ちょっとしたきっかけですが、これは非常に重要な出来事でした。
その18(最終章)に続く。
敵に塩。
といえば上杉謙信ですよね。
私自身は好きな武将というと、伊達政宗なのですが
(理由は、東北人の血が流れていること、かぶくこと、
体制にこびないこと、かなぁ)
謙信の敵に塩、と同じことが事務所見学会にはあるのです。
言ってみれば、事務所見学会は、
自分の事務所のノウハウを公開するわけです。
それも、タダで。
築き上げたノウハウをただでなんで公開するんだと。
商売人であれば、疑問に思いますよね。そりゃそうだ。
競争優位性は経済学やら経営学でも重要な要素ですよね。
それを公開して自ら放棄するわけです。
なぜ、明日の敵になるかもしれない同業者に、
ノウハウを提供するのか。
その最大の理由は、私一人・・・
いや、私と、私と共に仕事をしてくれているみんなでできることは、
限られているんですよね。
弊社は100件を超えるお客様とお付き合いさせていただいており、
その従業員の皆様も含めると、ゆうに1.000人以上の方の人生の、
そばにいるような仕事をさせていただいています。
とはいえ、この日本という国には300万社を超える企業があり、
1億数千万人の人生が息づいています。
その人生のどっかに、我々税理士は関わっているはずなのです。
その税理士が、よりよい仕事、未来を紡ぐ仕事ができなければ、
この日本という国の未来はないように思います。
よくセミナーでお話しますが、
私は、親、特に母がぼろぼろになりながら事業をこなし、
私を育ててくれた姿を見て、
きっと戦後の復興期を支えてきた、私のじいさんやばあさん、
多くの先人たちが、どれだけの想いと苦労を重ねて未来を創ったのか、
そして今、その未来に私たちが生きているのか、
そう考えたときに、私たち税理士の使命は、
私たちの子どもたちが、この日本という国に生まれ育ったことに、
誇りをもてる「経済」を創る努力をし、結果を出すことと思っています。
私たち、ファシオのメンバーでできることは限られています。
でも、少しでも志を持って仕事をする仲間が増えたら、
きっとこの日本の将来は、私たちの子どもたちの未来は、
明るいものになるのではないのかと思って、敵に塩を送るのです。
私は商人の子です。
政治のことはよくわかりません。
ただ、私は自分の正しいと思う途を愚直に歩むことしかできません。
だから、いつも直言ですし、歯に衣着せることができません。
でも、税理士の仕事は、私にとって、
お客様の人生のそばに寄り添い、
一緒に雨風にさらされ、歯を食いしばり、
前に進み、そして一緒に喜びを共有でき、
努力次第でいっぱいの笑顔で満たすことができる仕事だと思っています。
だから、うそ・偽りの仕事はできないのです。
そして、敵に塩を贈っても、この国の子どもたちの未来が
明るいものになるのかもしれないという、
その可能性を私は信じています。
ファシオのメンバーと共に、お客様と共に、未来を創る。
同様に、私のつたないノウハウや想いを感じ、
未来を紡ぐことができる税理士が増えるのであれば、
より多くの経営者の、会社の、その従業員の皆様の
未来を創る仕事ができる。と思います。
私たち、税理士は、日本の未来を紡ぐ責任がある。
だから、仲間に塩を贈るのです。
事務所見学会開催。
昨日22日、TKC東京中央会のニューメンバーサービス委員会主催で、
事務所見学会を開催しました。
開業したての方を含む11名のご参加と、
ニューメンバーサービス委員他8名、
そして弊社の鯨岡のあわせて20名の参加を頂きました。
写真撮るのを忘れてた・・・。
2年ほど前にも見学会をさせていただいたのですが、
話す内容はあまり変わっていないんですよね。
つまり、当時とやっていることはあまり変わっていない、
ということなんですね。
2年前の資料と今の内容を見比べてみても、
新しいことと言えば
・事務所を移転したこと、
・税理士法人になったこと、
・FAXをはじめ、ペーパーレスがかなり進んだこと、
・他の事務所さんのよいと思った取り組みをいくつかはじめたこと、
・サーバーの活用がより一層進み、業務の高品質化していること、
というようなことでしょうか。
資料を作成しているところで、
事務所のここまでの歴史を振り返ったりして、
自分にとっても気づきもあり、やってよかったと思いました。
中には開業20年!という先生もいらっしゃる中、
偉そうに講釈を垂れたわけですが、
ひとつでも参考になって、
よい会計事務所経営につながれば幸いに思います。
やっぱり、高品質な事務所さんが増えれば、
間違いなく日本の経済が上向きますから↑↑。
はい、ちょっとビッグマウスですね。
私どもも、もっともっと高品質になるように努力を重ねていきます。