久しぶりの本紹介、どれにしようか迷いましたが、突っ込みどころ満載の小説『永遠の沈黙』に決めました。
アメリカのサスペンス小説『永遠の沈黙』の著者は、検屍官のマイクル・ベイデンとその妻で弁護士のリンダ・ケニー。
二人ともテレビ番組の司会者にコメンテーターをやっている有名人ということで、いかにもアメリカ的だなぁと思わずにはいられない私。
しかも小説の主人公が男性検屍官と女性弁護士で、二人が協力して事件を解明しながら恋に落ちるというお話。絶対、アメリカの読者は本人達を思い起こすわよね。
検屍官のジェイクは仕事の腕は一流ながら、身なりに気を配らないためにぱっとしない風貌。マニーはといえば常にパーフェクトな装いに身を包んだ人権派弁護士。
二人はショッピングセンター建設予定地で見つかった複数の白骨死体に事件の匂いを嗅ぎ付け、真相解明に乗り出します。
クロヤギの正直な感想は「ハリウッド映画にすればいい」でした。
筋立て自体は面白いし、事件の真相や、真実を追い求めていく過程でジェイクが直面する葛藤なんかも興味深い。
キャラクターも印象深いし、ユーモアがあっていいなと思う。
だけど…文章が下手。
文章の良し悪しは分からないと自覚しているクロヤギですら読みにくいと思うほど下手。
プロの小説家が書いているわけじゃないから仕方ないのだろうけど、視点が飛びまくるという初歩的なところから始まって、それ以外にも色々と引っかかるところがあるので、読み通すのには心の広さが必要かもしれません。
小説を読み慣れている人ほど気になると思います。
構成的にもキャラクターやリーダビリティーに比重を置きすぎたために事件の印象が軽くなってしまって勿体ない気がするし、アイディアがいい分、プロの作家の手にかかればどれだけ面白くなるかと残念に思うような作品です。
だからこそ、プロの脚本家と監督に映画にしてもらえばいいと思うのよね。
映像的にも十分、華のあるものになると思うし。
永遠の沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/マイクル ベイデン

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