我が家で一番の特等席にいる本の話 | しろやぎくろやぎ、本を読む。

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シロヤギとクロヤギによる、徒然気まぐれ偏りぎみ読書日記

クロヤギです。



最初の一冊はどの本にしようか悩みましたが、とりあえず今日は本読み共通の悩みである本の置き場所の話と、我が家で一番の特等席にいる本の話です。



シロヤギさんご存じの通り、我が家では長いこと本は段ボールに入れられるか床に積み重ねられていました。
運動不足のせいか年のせいか、床に散乱した本を避けて歩くのが下手になってきたので(そんな理由なのか)、収納力のある本棚を購入したんです。
ホコリや本の背焼けが気になるので扉つき。長い間、本を床に置いておいて今更ですが。


本は既読・未読で分類して並べています。
ちなみに本棚購入以前は既読本は段ボールの中、未読本は床の上でした。これはこれで分かりやすい…。
既読本は未読本の三分の一程度。
基本的に私は、読んだ本が面白くなければ古本屋行き、面白ければ実家行きにしているので、ほとんどは未読本(ひとはそれを積ん読という)なのです。
こうすると、さして本は増えずにすみます。
せっかく買った本棚です。できれば本はすべてこれに収納したい。


でも、この方法は難しくなってきたようです…。
実家に面白かった本を送ると最初は喜ばれていたのですが、最近どうやら母親に、実家を書庫代わりにしていることを気付かれた様子でして。


母「これ以上、本送ってくれなくていいんだけど。ていうか送るな」
私「まぁまぁそんな遠慮せずに、親子のあいだで何を仰る、みずくさい」

母「遠慮すんのはあんたの方よ」


という会話をつい先日も実家でしてきました。
えっと、そろそろ限界です。



そんな切ない親子の会話を思い出させてくれる我が家の本棚ですが、その中で一番スペースをとっているのが梶井照陰写真集『NAMI』
棚の一番上、表紙を正面に向けて置いてあります。


タイトル通り、佐渡島の海の波波波ばかりの写真集です。
横長のけっこう大きな本のうえに、見開きで一枚の写真。
波。
ただ波と空。

綺麗な写真も、綺麗というのとはちがうような写真もあるけれど、どれにもなぜかひかれる。

ただただ美しいなとみとれたり、潮の匂いがして顔に冷たい波飛沫が当たるような気がしたり、なんだか物語がはじまりそうな気がしたりするのです。


写真に興味のない私が買った唯一の写真集です。


梶井 照陰