「紙」を彫ったり、巻いたり、ときどき溶かしたり。
おいしいアートとビーズを作る「やぎ~ぬ工房」です。
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最近私のお気に入りの美術館、
渋谷区にある松涛(しょうとう)美術館。
昨年、「デミタスカップ」の企画展で初めて足を運びましたが、
内容も展示室の雰囲気もすごく自分好みで…
入口の湾曲したようなデザインも好き。
そして先日、
「これは絶対に行かねば!!!」と決めていた企画展がやっていたので、
足を運びました。
ビーズ ーつなぐ かざる みせる
今回のビーズ展示品の大部分が、
大阪にある国立民族学博物館(みんぱく)のコレクション。
私が次回、大阪に行った時には絶対に寄りたい!と思っていた場所です。
というのも、みんぱくのYouTubeの中で
ペーパービーズの作り方の動画があがっていまして。
お子様向けのワークショップも積極的に開催しているようです。
エコやリサイクルという観点よりも、
ビーズの歴史に触れる一環として取り上げてくださっているのが
個人的にすごくいいなぁ…と思ったんです
ちなみに今回の展示、
ビーズを身に着けていくと2割引という「ビーズ割」が適応されるとのことで、
自作のペーパービーズアクセサリー着けて行きました!
展示品は一部を除き、私的利用であれば写真撮影OK
前半は、ビーズの起源をたどる旅。
大きな貝殻に始まり、
石、たまごの殻、鳥の羽、動物の歯(写真に載せてませんがヒトの歯も…)。
人間は自然のあらゆるものを「つなぐ」ことが好きだったんですね。
ちなみに、穴に糸を通すという行為は、
霊長類の中では人間しかできないらしいですよ!
チンパンジーとかゴリラとか、器用なイメージなのに…。
そして後半は、ビーズで世界一周旅行
アクセサリーだったり、伝統的な衣装だったり、まじないの道具だったり。
日本にはない色の合わせ方が楽しいゾーンです!
↓かわいいバッグに見えるけれど、なんと「弾薬入れ」
こちらはビーズ展のメインビジュアル。
南アフリカ・ズールー族の「女性用婚礼衣装」。
サイケデリックでカッコいい!!!
絶対に大量生産はできないでしょうね…。
ビビッドな毛糸の装飾もオシャレ。
そしてそして。
もしかしてあるんじゃないかなー? と淡い期待を抱いていましたが…
やっぱりありました!
ペーパービーズのネックレス
ケニアとパキスタンのものだそうです。
画質があまり良くなくてわかりづらいかもですが、
一つ一つの巻き方が本当にキレイなんですよ! しかもツヤツヤ
アフリカや南アジアでは、シングルマザーの生計支援の一環として
ペーパービーズの制作がお仕事として成り立っているので、
大量にキレイに作ることに慣れているのかなと思います。
そしてこの日、お写真はありませんが、
ビーズ展のシンポジウムにも参加させていただきました。
先ほどの動画にも出ていらした、みんぱく教授の池谷和信さんを始め、
大学教授やビーズ織り作家さんなど、
いろんな視点からのビーズ話が伺えて、とても勉強になりました
とある国では、ビーズ職人はほぼ全員男性で、
屋外ですごくラフな格好をしながらビーズを作っていたりとか。
また、アフリカのとある民族は、
激しく踊っても装飾品が割れたり摩耗したりしないように、
ちょっと高価なチェコビーズ(1粒なんと50円!)を使っていたりとか。
世界のビーズ事情、知れば知るほどおもしろい!
ビーズ織り作家の佐古孝子さんの作品たち。
チョーカーとかブレスレットとかは見たことあるけれど、
ここまで大きく美しい反物のような作品は初めて!
角度を変えると、きらめきや色合いが違って見えて、本当に美しい…
ぜひ実物を見ていただきたいです。
日本には1,300色ものビーズが存在するそうですが、
国産ビーズを作っている工場は、現在日本で3か所のみ。
日本のビーズは粒や穴の大きさも揃っていて美しい!と聞いたことがあるので
本当に貴重な材料なんですね。
来年の1月15日まで、渋谷の松濤美術館にて開催中です!
ビーズの世界旅行へ、ぜひ…
やぎ~ぬ
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