前に大阪湾のフグ釣りの疑問を書きましたが、最近その記事によくわからないコメントがありました。
http://ameblo.jp/yaenika/entry-12249832911.html
この記事のコメントで、ショウサイフグとゴマフグ交雑 雑種
何のことか分からんかったのですが、調べてみるとフグの交雑種が沢山見つかっているとか!
日本海側で生息しているゴマフグと太平洋側で生息しているショウサイフグの交雑種が岩手、福島、茨城沖2012年~2014年にかけて捕獲されてるみたいです。
これは、地球温暖化で海水温が上昇して、本来日本海側で生息しているゴマフグが津軽海峡を超えて太平洋側に廻り込みショウサイフグと交雑したようです。
これで、問題なのが種類不明の交雑種のフグです。
フグは種類ごとに毒のある部分が決まってます。一部例外もあって生息地域で毒の持ち方が違うフグもあります。
ちなみに、ゴマフグ・ショウサイフグ両ふぐとも可食部は筋肉と精巣です。
よく似たコモンフグは
可食部は筋肉だけです。
交雑種のフグは、毒性が不明なんです。
茨城では、盛んにフグ釣りが行われてますがこのような交雑種が沢山混じってくると、選別する船宿さんの手間がかなり増えるでしょう。
交雑が進むと、見分けの付かないフグも出てくるかもしれません。
船宿さんにしっかり見分けてもらうしか無いんですが、そこまで出来るかどうか?
この交雑種のフグは、東北方面のことですが、前記に書いた記事で疑問だった大阪湾のフグは完全にアウトな感じです。
記事にも書きましたが、大阪の釣り船の釣果情報に載ってる釣果写真のフグは殆どがナシフグです。
下は大阪保健所のサイトにある写真
完全にナシフグは可食不可になっています。
淡路島のフグ釣りではナシフグとショウサイフグが混ざって釣れてますが、このナシフグを除くと釣果はどれほどになるのか?
淡路島は兵庫県だけど、兵庫の保健所はナシフグをどう判断するのか?
近県の岡山と愛媛の間で穫れたナシフグは可食可になってます。上の写真の一部地域にあたるのが岡山と愛媛です。
同じ瀬戸内海で生息しているナシフグなので、本来は食べても大丈夫だとはおもうのですが、大阪の保健所はNGの判定!
せっかく去年から始まった大阪湾のフグ釣りですが、継続は難しそうですね。