藪本雅子のブログ その2-__.JPG

気仙沼から、特大カツオが2尾、我が家にやってきた。

しばし、涙がとまらなかった。

一緒に、町の情報誌、「浜らいん」も添えられていた。

気仙沼のそれぞれの地区の痛々しい写真が並ぶ。


カツオを送ってくれたのは、高松園の馬場さん。

知的障害者施設「高松園」の理事長をしている。

高松園は、ハンセン病だった偉人、鈴木重雄さんがつくった。

唐桑の発展は、いや、もっというなら、気仙沼の発展は鈴木さんなくして

ありえなかった。気仙沼の人でさえ、このことを知る人は少ないのだが、

ハンセン病だったからこそ知り合った皇族や厚生官僚などあらゆる人脈を駆使し、

気仙沼を近代漁港に整備する法律をつくり、

ダイキンから大型冷凍、冷蔵技術をもちこみ、

国民宿舎を誘致し、上下水道を整備した。

最後の事業が高松園だったのだ。


馬場さんは、鈴木重雄さんを敬愛し、今もその遺志を継いでいる。

去年の夏、取材に訪れて以来、馬場さんとは深い絆ができた。


また、気仙沼のかつおが食べられるなんて。


馬場さんの家はFIWCのボランティア団体の拠点となっている。

被災した家のがれき処理など、連日、猛烈に活動していると聞く。

FIWCとハンセン病のつながりも長い。


鈴木重雄さんと一緒に、ハンセンの啓発活動のために、キャラバン隊を組んで、

寄付金を募り、奈良に「交流の家」というハンセンの回復者の宿泊拠点をつくったり、

鈴木重雄さんが唐桑町長選挙に出馬したときは、応援にきたり。

その絆が、若い人に受け継がれ、震災で力を発揮したわけだ。

強い絆である。


今年の夏も、気仙沼、唐桑行くから、待っててねーーー!!

蠅退治に追われているということだが、

衛生状態がよくないのだろうな。


去年、気仙沼に行ったときのことを書いたブログ。

この美しい気仙沼、忘れないから!


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