気仙沼に住む友人宅へ。
新幹線と鈍行に乗り継いで、着いたその日にちょっとだけ
海を見に。
・・・あまりにきれいで大興奮。
水着に着替えて
本格的に泳いでしまった。
大谷海岸。
そして、下の娘は熱を出す。
あわてて病院へ行ったら、ヘルパンギーナ、夏風邪だと
いうことだ。39度の熱でふーー。
回復してから、立ち寄った海がまた最高。
岩井崎海岸。
限りなく青く透明な海。
岩に守られて、絶好の遊び場に。
病み上がりだからちょっとだけ、のつもりが夢中になり・・・。
カキ氷、食べよっか。
近くにプロムナードセンターていう、
面白ーいところがあるらしいよ、と
どうにかこうにか言いくるめて、ひきあげる。
早起きして魚市場も見学。
人より大きなマグロが横たわっている。
気仙沼は、ふかひれが日本一で、サメがずらーーーっと
並ぶこともあるとか。
今はかつおがいい時期。
私も1本、3枚におろしてみたが・・・。無残。
ごめんね。私に捌かれてしまったかつお、かわいそうに。
かつおはひれがしっかりしていて、頭はあまり食べないそう。
頭以外は、余すところなく、いただきました。
刺身、塩焼き、骨の周りは煮付け、あら汁。最高です。
で、これが、よだかの星、ではなく、もおかの星。
なんでしょう。
サメの心臓でした。どひーーっ。
これを、生で、刺身で食べるのです。
うんまっ。
酢味噌もよいが、にんにく醤油、しょうが醤油、何でもあり。
ごま油と塩もよい。
要するに、レバ刺しって感じだ。
友人の小、中、高校生のお子たち、
みんな、食べる、食べる。
気仙沼は漁業の町。
出船をみんなで見送るセレモニーは、最近のことらしい。
海の男たち、結構シャイとみえ、
そっと送ってくれやい、という人も多いらしいが、
見送ってみると、よっしゃ、父ちゃん、頑張るぞっと
仕事に気合が入るんだって。
知っている漁師さんがいるわけでもないのに、
紙テープをもって、いってらっしゃいをすると、
何故だか、感動して、泣けてきそう。
でも、陸で待つ家族は、絶対に涙を見せてはならないのが
掟だとか。
長い航海に出る船員にとり、家族が心配して待っている
なんていうのは、つらいこと。
思い出すのは、笑顔で見送った愛する家族の顔、で
なければならないのだろう。
青い空には、たこがあがっていた。
鹿児島から嫁いだ私の友人は、言葉も習慣も違う
全く異文化環境の中で、子ども4人を育て、
祭りでは踊り、子どもたちにバレエを教え、
日々、魚をざくざくさばき、たくましかったー。
漁業が衰退しているとはいえ、
海の男たちを町全体が支え、隣近所の助け合い精神が
今も生きている、濃いーつながりの町。
それが、「日本」だったんだろうな、と思える。