福寿草が咲く山の、雪融け水の流れの傍で、コバイケイソウも芽を出していました。

コバイケイソウは、本州中部以北から北海道まで広く分布し、山地から亜高山の草地や湿地などの湿気の多いところに生えるユリ科シュロソウ属の多年草です。

4月になると、流れの傍で繁茂します。

下流部では、水がそこらじゅうに広がるので、コバイケイソウもそこらじゅうに。

初夏の山を彩る高山植物ですが、残念なことに花がほとんど咲かない年もあり、花の咲く風景は毎年見られるわけではありません。

この年も花芽はわずかでした。


花が多い年は「当たり年」と呼ばれ、その周期は予測不能。

この花が咲いていたのは、上の群生地から遠く離れた八甲田山麓田代平付近の小規模な群生。

咲く時にならないと、その年が当たり年かどうかも分からないという、なんとも不思議な植物です。

 

 

 

源流部から海まで、数百メートルしかない、雪融け水の流れです。

まだ、地面に染み込んでいく量が多くて、流れには少ししか集まってきません。

ここは、海から百メートルほどのところ。

毎年春は、雪や風で折れた枝が沢に落ちています。

上より少し下流部、動画はここで撮影。

海岸は玉石が敷き詰められているので、雪融け水は伏流水となって海に注ぎます。

夏に泳いでいると、海水に真水がモヤモヤ湧き出している所が沢山見られます。

 

 

木と木が接触していて、風が吹くと擦れて音が発生します。

矢印の部分が接触している所。

2本の木は、元々は離れていたんでしょうが、雪の重さで幹が曲がり、くっ付いてしまったようです。

左に回り込んで撮影。

藤や山葡萄などの蔓植物は、宿主の木に絡みついて生長しますが、木の天辺を覆いつくしてしまうことがままあります。

すると宿主の木は、光合成が満足にできなくなって弱ってしまう上、天辺を蔓植物に覆われているので沢山の雪が積もり、その重みで傾いてしまうのです。

こうなると、倒れてしまう方が多いんでしょうが、偶々横に木があるともたれかかることができて、木が擦れ合う音を出します。

 

 

 

3月になって、最低気温がプラスになるようになりました。

でも、海沿いの山はまだ冬枯れ。

山肌にはまだ残雪が見えます。

しかし、春を待ちわびた福寿草以外の植物も寒さに負けずに芽吹きました。

フキノトウ

コバイケイソウ

猛毒のトリカブト

こちらは冬越ししたシュンラン、花芽はまだでした。

これからは、一雨ごとに春が近付いて来ます。

青森市はまだ70cm以上の雪が残っていますが、例年、春の訪れが早い海沿いの山へ、フクジュソウが咲いてないか見に来ました。

地面に敷き詰められた落ち葉は、雪に押し潰されていたので、まだぺったんこのままです。

しかし、落ち葉を押しのけて、芽を出していました。

今日は曇りなので開いていませんが、日が射せば開きそうな花も。

こんなのが沢山出ていました。

開きかけの花。

尾根まで登ってくると、冬と春の境目がくっきり。

右側が海側で風が強く、雪が吹き飛ばされて積もらず、春の訪れが早い。

左側には分厚い雪が残っていて、春はまだまだ。

ここの福寿草は、栽培されているのではなく、自然のままのものです。

あとひと月も経てば、カタクリやアズマイチゲなど、早春を彩る花々も一斉に咲き乱れます。