改めてフッ素の効果をお話します | 第二薮本歯科医院のブログ

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お口や体の健康情報から、医院の日常まで、幅広く情報発信をしていきたいと考えております。

こんにちは。歯科衛生士の阿川です。

 

今回はフッ素についてお話しします。

 

「毎日磨いているのに、なぜむし歯が?!」

 

と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

歯の形はデコボコで、歯ブラシの届きにくい場所がたくさんあります。

だからこそ、むし歯を修復し丈夫にしてくれるフッ素の助けが欠かせないのです!

 

 

改めて、フッ素とは、どんなものなのでしょうか?

実は、自然界に存在する微小のミネラル成分で、天然の元素になります。

 

そのため、陸地で育つ植物、つまり草木や樹木、野菜や穀物、くだもの、

海に生きる魚や貝、海藻にも含まれています。

つまり、何も特別なものではなく、私たちの身の回りにありふれた物質だということです。

 

 

健康な歯は、むし歯菌の出す酸によって溶けたり(脱灰)、

唾液の中のミネラルによって修復(再石灰化)されたりしながら、バランスを保っています。

 

ところが、脱灰が多く再石灰化が足りない状態が続くと、むし歯ができはじめてしまうのです。

こんな歯の修復を助けてくれるのがフッ化物。

 

フッ化物には・・・

 

①    歯の石灰化を促進する

適量のフッ化物があると、唾液の中に溶けだしたミネラルが歯に取り込まれやすく、

歯が修復されるスピードが速くなってその分修復される量も多いです。

 

②    歯の結晶を固くする

フッ化物の助けによって修復された歯の結晶は、

元の歯の結晶より硬くバージョンアップするので、その分むし歯になりにくい歯になります。

 

③    抗菌作用がある

フッ化物には抗菌作用があり、虫歯菌の働きを抑えるのでむし歯になりにくくなります。

 

 

このようにフッ素はむし歯予防にとても効果的です。

 

 

フッ化物の利用法には、歯磨き剤のほか、ジェルや洗口液、

歯面塗布を受けるなど色々あります。

 

①    プロフェッショナルケア

 

 

3か月に一度~半年に一度、歯科医院でフッ化物歯面塗布を受けましょう。

歯科医院のフッ化物歯面塗布剤の濃度は9000ppmあり効果が持続します。

継続して定期的に受けると、効果が高くなります。

 

②    ホームケア

・フッ化物入り歯磨き剤

・フッ化物ジェル

・フッ化物洗口液

 

 

特にフッ化物入り歯磨き剤の使用はすぐにでも取り入れやすいと思います。

 

市販の歯磨き剤で一番濃度の高いものは1450ppmです。

歯科医院で使用するフッ素に比べると濃度は低いですが、毎日続けることで効果は現れます

 

濃度の目安は5歳くらいまでは500ppm、

6歳~14歳くらいでは1000ppm、15歳以上は1500ppmです。

 

就寝前の歯磨きに使用すると効果的です。

就寝後は唾液が減り、フッ化物が流されないのでお口にとどまりやすいです。

 

 

正しく、効果的な使用方法で虫歯になりにくい歯にしていきましょう。(^^)

当院では、フッ化物歯面塗布はもちろんですが、フッ化物入り歯磨き剤も販売しております。

ご質問等ございましたら、お気軽にお尋ねください。

 

 

画像参照:lion-dent.com、clinoca.lion.co.jp