若い人と年寄りと
若い人は今の瞬間に生きる
年寄りは時間の幅に生きる
神道では中今 系を継いで今にあり 未来を志向する 随神(かんながら)の道 修理固成
漂える国の修理固成 ことわりをおさめてかためなす
天津神々の言依させである
伊邪那岐・伊邪那美の神 命となっての「ことうけ」であった
命の国生み そして司神として国津神々が生(あ)れた
宇摩志阿斯訶備比古遲にあって天之常立-国之常立
国之常立に 宇比地邇上神・妹須比智邇去神 次角杙神・次妹活杙 次意富斗能地神・妹大斗乃辨神此 次於母陀流神・妹阿夜上訶志古泥神 次伊邪那岐神・妹伊邪那美神
そして命である
「みこと」にあっての修理固成 天と地のむすびつき
勿論 神話に実証的な論理を求めることは困難である ただ古代人の深層意識
私はユングの深層心理に若い時大きな影響を受けた
私の神話解釈
私の識
世親の唯識 阿頼耶識に「ひ」の系 そして中今に「い」の識があった
文系は物理的な関数式証明を持たない たとえWahrheitsfunktion 真理関数を加えても限界があった
ただ Deep Learning深層学習におけるDistillation蒸留
AI が文系を補佐してくれる 蒸留‐抽象 統括的には概念化 個別的には観念化
一般にコンセプトほ共通認識として用いられるが
イデアはアイデアと発声されて発案となるが
日本語の概念はドイツ語のKonzept の翻訳語である
観念は本来仏教の用語だった 観想の観である
観念 英訳 idea, ontemplation 独訳 Idee, Betrachtung
神話における概念性 言い伝えの統括整理
神話における観念性 古代人の潜在記憶における共通意識
理 ことわり
識とはことわけである 「こと」はまた事であった 識の後に名色がある
五根の後に意があった
そして触・受・愛・取である
ただ 日本神話では意 「い」は伊邪那岐神・伊邪那美神の「い」
「神」が「命(みこと)」になっての国生みである
「い」と」ち」があって「いのち」の成り立ち
宇宙は唯一の神の創造ではなく 日本神話では 高御產巢日‐神產巢日 のむす「ひ」であり
「ひ」はエネルギーの燃焼 ビッグバンの究極の動力因であった
宇摩志阿斯訶備比古遲である
そして伊邪那岐・伊邪那美の「い」があった
「みこと」にあって「いのち」 「いのち」には生死があった 伊邪那美命の黄泉の国入り
神道は死を忌む それは肉体の死 日本では火葬が普遍した
ただ鬼道にあって「い」を残す それを祀るに鎮魂である
神道は中今にい(生)きる 過去との継承 「ひ」の系にある そして未来への継承である
租神崇拝もその「ひ」の系にあった
神話時代から古代―中世―近世―近代 そして現代
解釈学 hermeneutics ギリシャ神話のヘルメスから採られたとのこと 伝達者
アリストテレスの『命題論』から始まり ポール・リクールまでその方法論は多様であるが
状況判断であり 動機と因縁付け 原因と結果である
基本法がある 因果・縁起の法であり 八正道である
抽出されるのは「感情移入的な理解」と「自己投入」
原典を読み切ることは不可能である 専攻の学者の恩恵に預かる
パソコン上の辞書の索引に 一般的な解釈を求めながら
積み重ねられた知識の上に「感情移入的な理解」と「自己投入」
成りきること そこでの感情・理性の追経験
系にあって過去と現在の関連性 時間の推移の幅を超えた同一性
私が平安末期の私にあった 私が戦国時代の私にあった
そしてあの時代の出来事に関連して現在‐今の出来事がある
転生による類似経験とも 前世の因縁とも説明される
歴史は繰返す という俗説
しかし今は今である そして未来につながる 未来に在りたいこと 在りたいものへの願望があった 何よりも非合理性の排除
若い者は限界効用に満足しない 新しい可能性を見出そうとする 破壊的創造
堅い障害物は爆破しなければならない 時に路そのものの破壊 新しい路の建設
しかしその路の正しさを何処に見出すのか
中今 ミンコフスキー空間