では始めるか | ぐらい堂支店の雑記帳

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ひょんなことからやって来た愛しき70’s、80’sの枯れオーディオ達との物語

 

2016年の年の瀬も迫る夜から始めたエッジ交換作戦。このファンテックさんのキットを手に入れてから随分と時間が経ちました。漸く作業開始です。 予め説明書を熟読し交換手順を頭に叩き込んでおいたのは言うまで有りません。 筆までついて本当に至れり尽くせりでこの辺りが日本人のきめ細やかな気配りの感覚なんだなぁと思います。はい。

 

 

この状態は既に古いエッジを大部分撤去した状態です。車庫にまだユニットをおいていた際に自動車整備用のエアーを使い結構吹き飛ばしておきました。この加水分解したウレタンエッジはとにかくベタベタとブチルゴムのようにまとわりつき非常に厄介。

 

 

裏側もこの通りで結構これでも撤去しても接着面にはこってりと残っております。素手で触るのはやめた方が良いです。手を洗っても取れません。

 

 

それでは作業開始です。

 

 

今回試験的に用意したのがこの樹脂製のコーキング落としのヘラ。コーン紙を傷めたくなかったのでこれを買っておきましたが、信州の親父さんは竹製もイイよとの事。成程。割り箸で落としていらっしゃる方もいたなぁ。手袋はニトリル系の物でこれは自動車整備に使う為に買って於いた物で油に強く、結構しっかりしているので常備品です。自動車整備時にはこの上に軍手をして作業したり、これだけでしたりと言う具合に。

 

 

 

さてここからはとにかく根気の作業。コーン紙を保持しヘラで慎重に削り取る作業の繰り返し。この削り取ったウレタンの残骸は小まめにペーパータオルでふき取り、ヘラの表面を常に平滑にして置きました。ヘラについていると作業効率が落ちます。

 

 

エッジ押さえのゴムリングを外します。これは再利用するので慎重を要します。如何せん非常に古い樹脂製品なので簡単に折れる可能性があるので、、、、いやだなぁ、、、この感覚。

 

 

やっと外したリング。もう一本も切れ目が有ったので一体物の円形リングでない様な感じ。エッジを取り付ける際にこのリングが密かに重要な部品で貼り付ける際にこれで押さえると非常に作業がスムースになりました。

 

 

ここからはまた根気の作業。アルミ材に恐らく酢酸ビニル系の木工用ボンドで貼り付けてあったと思います。ウレタンの残骸と接着剤で粘る感じ張り付いております。幅の細いマイナスドラーバーで根気よく剥がしていきます。根気と時間が必要な作業。

 

 

 

ふうと深呼吸したくなる程の出来上がりまでの時間。

 

 

腐食で白くくすんだヘアラインはワイアーブラシでヘアラインに沿って磨きましたが、ワイアーが太くで奥まで入らないのでどうしてもムラに成るのが気に入りません。ケミカル類で掃除したほうが良いのかなぁ、、、今は無いのでこれで我慢。

 

 

と言う感じで根気と時間を要する作業でしたが、これと同じものをもう一本です。

 

 

 

この日は2121のエッジ剥がしの作業を2本行って午前様になり終了。