「️カチンコ枯れ葉
原題Kuolleet lehdet 
~Fallen Leaves
Finland&Germany2023 」
監督/脚本 アキ・カウルスマキ
 
第76回  カンヌ国際映画祭
審査員賞受賞
 
 
新宿シネマカリテにて鑑賞
 

フィンランド映画界の巨匠(←いや世界の、で良いかも)と言われるアキ・カウルスマキ監督の作品、好きなんです。他に類を見ない、彼独特の個性上差し 

 

引退したと思っていたら、あらま目 また制作したと知り、「やっぱりカチンコ映画撮りたい!」と思ったのね~、うんうん。

リアルタイムで劇場で観たいと思いながら・・・年が明けてからも、アクセス便利な「新宿シネマカリテ」のタイムテーブルとにらめっこ目目。タイミングが合わず、セカンド名画座に下りるのを待つしかないかしらと思っていたら・・・

「好評につき、上映延長決定チョキと案内が出て、レイトショウだったのが、朝10時半からに変更になり、先日、朝から映画観に行けたのでした。
 
まず、新宿シネマカリテ、久しぶり~チョキ ロビーに、本作の評が、こんなに気づき 綺麗に貼りましたね気づき二重丸
武蔵野館併設から、シネマカリテがこちらに移り、新たなスタートの際は、こけら落としに行きましたっけ。あれから何年になるでしょう。ビル地下で、2スクリーンだけのミニシアターですが、大事に運営されているのが判ります。観る作品によっては、ミニシアターならではの良さがあるんですよね。
スタッフの男女も、とても感じ良い働きぶりでした。やっぱり「人」なのよね。ふむふむ。

 

アキ・カウルスマキの映画は、独特の味があり、一度観ると嵌まる人は嵌まりますよね。私がそうでしたチョキ(下に貼りますあせる

 

カウルスマキ節と申しましょうか、極力無駄を削ぎ落し、物語が進んで行きます。

一見、ぶっきらぼうに見える台詞も短いですからね。ラヴストーリィには違いないが、ベタベタラブラブは無し・笑。 が、しかし! シンプルのようでいて、話の芯がブレず、二人の愛も充分解るようになっているし、終わってみれば、そこに監督の力量を感じ取れます・・・何事も、引き算して、良作にするって、難しいですよね。そして、印象に残る映画になっちゃうんですからピリピリ さらには、今回も、監督の好みや、他の映画監督の名前や、ポスターや、さり気無く盛り込まれているんですよね。音楽も、幅広いジャンルで次々に流れます音譜音譜音譜その場面の説明的な曲(歌詞)でした。*これらのこと、この監督のやることは、結構意味がある場合が多いので、もう一度観たいと思いました

 

本作も、カウルスマキの得意とする「社会の底辺で生きる労働者階級の人々」を見つめるところから始まります。

主人公の女性アンサは、貧しくとも、逞しく(働いて)生きています。

主人公の男性ホラッパは、アル中で、工事現場の仕事も、生活も、何の望みもなく毎日を生きる日々。

ところが本作、「悲惨さが漂い、過剰に同情したり、観てる方も辛くなる~」とはならないのです。彼らに対する愛が、監督にあるからでしょう。貧しいからと言って、人としてハズカシイことでは決してないと。。。

 

カラオケバ―で、出会った二人は、互いにビビビッときますが、話もせず・・・でもひらめき電球惹かれ合っているのが解るんですよね~、アンサは、にこりともしませんけれどね・笑・ ここで「うっふんドキドキ」などという顔をしたら、カウルスマキ映画ではないのよ。

 

一度ならず、二度起こる、すれ違いが解消され、二人で幸せを求めて前進していく物語です。

本作は、ドストレートで「人を愛するっていいね」に尽きます。

 

物語の途中では、色々な出来事に遭遇するのですが、80分で、きちんと描き切ります。

 

追記:本作内では、ロシア、ウクライナ問題が、何度かニュースで流れる場面があります。

何十年後に、映画好きの若者が本作を観たとき、「へえ、そんなことがあったんだ~」と、世界が平和の中で呟くでしょうかしら・・・

 

 

 

 

 

 

 
このワンちゃんが、なに気に可愛いの。ちゃんと、カウルスマキ映画に合ってるような、ハリウッド映画に出演ワンちゃんと違うのよ~
 

 

★私は、2019年からアメブロを始めており、アキ・カウルスマキの映画コメントを書いていました。

ご興味のある方は、お読みになってねOK 

 

これで終わります