文教委員会 | 立川市議会議員/公明党 高口やすひこブログ

文教委員会

19日、文教委員会が開催されました。所管部課から計7件の報告がありました。

 

教育総務課から”立川第七中学校新体育館建設工事における工期延長について”、報告がありました。2022(令和4)年6月に発生した火災により、立川第七中学校の体育館については、本年10月の供用開始に向けて、新体育館の建設工事を進めていたものです。

 

昨年来の全国的な電線不足の影響が主に、また山留工事において図面等に記載のない地中障害物(コンクリート片や配管など)があり、工事が一時中断されたことを踏まえ、工期中の工事完成が困難な状況にあるとのことです。このため工期を令和7年2月20 日に変更、新体育館の供用開始が令和7年3月とされます。

 

工期延長による学校行事等の影響は下記の通りです。
 〇全校生徒が集まる集会について、引続きリモートで実施
 〇一部の部活動(卓球)について、引続き校舎内で活動
 〇授業について、年間指導計画の見直し、単元を入れ替える等の工夫のうえ実施
なお令和6年度の卒業式は、新体育館で実施できる見込みです。


また予算について、仮設体育館リース料の延長、建設工事管理等が発生するため補正予算が追加される予定です。

 

電線不足の影響は、各事業において深刻な事態になっていると思います。如何ともし難いものと思いますが、見守りたいと思います。

 

学校施設建替担当課から”立川第五中学校建替事業入札中止に伴う対応について”、報告がありました。当初は、入札方式を一般競争入札(事後技術審査方式)としましたが、民間事業者の参加意欲を向上させる方法の一つである公募型プロポーザル方式に変更されるものです。

 

基本計画策定時に算定した事業費から、その後の急激な建設費の上昇により、市況と乖離した可能性があり、事業費について見直しがされます。また事業スケジュールについても見直され、共用開始が半年ほど遅れ、令和11年度の中後半頃になる予定です。

 

指導課から”令和7年度使用立川市立中学校教科用図書の採択について”、報告がありました。令和7年度から市内の中学校で使用する教科用図書(教科書)の選定です。10教科16種目で、複数種目に発行されている発行者を含め合計71発行、発行者数は22者になります。

 

原則として4年ごとに採択されるもので、前回は令和3年度に行われています。現在、調査研究部会、選定検討委員会等が設置され調査研究が進められています。今後の教育委員会定例会での報告を見守りたいと思います。

 

同じく指導課から”立川市立中学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画素案について”、報告がありました。市立中学校における部活動の現状と課題は、下記の通りです。
 

 〇生徒数は、2017(平成29)年の3,945人をピークに緩やかな減少傾向
 〇生徒が入りたい部活動が通学する学校にないケースや、小規模校等において、試合への出場選手数を満たせないなど、学校単位での活動が困難な状況
 〇令和5年度は、休日に毎週活動している部活動は運動部で約79%、文化部で約14%。教員が休日等の部活動指導で疲弊しているという声も学校からあげられている。
 〇令和5年度は、約30%の運動部において、教員が同じ部活動の経験等がないため、顧問として専門的な技術指導を行うことが難しい状況が見られる。
 〇教員に代わって、技術指導等を行う部活動指導員や、教員をサポートする部活動外部指導員を全校に配置しているが、指導員の配置が必要な部活動に対し、適切な地域人材が見つからないケース、仕事や家庭の都合等で指導員が辞めてしまうケースが見られる。

 

部活動の地域連携・地域移行における基本方針は、下記の通りです。

 

1.地域におけるスポーツ・文化芸術活動環境の整備
 ・生徒のニーズを踏まえたスポーツ・文化芸術活動環境の整備
 ・部活動の地域連携団体、地域クラブ活動の運営団体・実施主体の確保
 ・地域クラブ活動を通じた「ひと」と「地域」のつながりによる、好循環の創出
 ・関係者間の連携体制の整備
2.指導者の量の確保及び質の向上
3.活動場所の確保
4.地域クラブ活動における会費及び保険のあり方
5.部活動指導に対する教員の関わり方

 

現在トライアル事業として、中央大学と第五中学校・卓球部において、大学教員・学生等が技術指導等を行われています。出来るところから、少しづつでも、進めて頂きたいと思います。

 

生涯学習推進センターから”立川市指定有形文化財の指定について”、報告がありました。4月27日の立川市教育委員会定例会において、諮問されたことが報告されていたものです。

 

新たに指定された立川市指定有形文化財は、下記の通りです。
 ・普濟寺版大方等大集経 員 数 24点(帖)
 ・普濟寺古過去帳 員 数 3点(冊)
 ・普濟寺梵鐘 員 数 1点(口)
 ・普濟寺境内并堂塔図 員 数 1点(幅)

 

同じく生涯学習推進センターから”砂川学習館・地域コミュニティ機能複合施設建替え工事の遅延について”、報告がありました。本施設については、令和7年度中の供用開始を目指し整備を進められているものです。

 

4月16日及び17日に1階床スラブ部分のコンクリートの打設を行い、その後に所定のコンクリートの強度試験を実施されたのですが、その際、基準を満たさない結果となり、5月23日から建築工事が休止されています。

 

由々しきことと思います。議員になって以来、このような報告は初めてと思います。事業者に原因や今後の対応について説明を求め、調査中とのことですが、工期の延伸、子育てひろば事業等、様々に影響が出ます。原因に対応し、速やかに再開されることを願っています。

 

図書館から”民間事業者による「たちかわ電子図書館」への追加支援について”、報告がありました。

 

立川市図書館が能登半島地震被災者支援事業の一環として、本年3月より石川県輪島市の小・中学生に対して「たちかわ電子図書館」の電子書籍閲覧サービス(読み放題のみ)を提供している中で、さらなるコンテンツ支援として、株式会社立飛ホールディングスより「読み放題パック」の追加支援を頂いたものです。

 

幼児・小学生が対象で、既に5月1日より閲覧が開始されています。心より感謝御礼申し上げます。