一尺阿弥陀如来 6 白毫と肉髻珠 | 一刀三礼

一刀三礼

仏像彫刻の制作をしております

こんにちは。

今回は白毫(びゃくごう)と肉髻珠(にっけいしゅ)のご報告です。

毫とは仏様の眉間にある光明を放つ白い一本の毛のことです。通常円い玉のような形で表されますが、実際は右に渦を巻いており伸ばすと1丈5尺(4.5メートル)もあるそうです。


また肉髻珠は肉髻(頭頂部の膨らみ)の正面にある朱色の珠(たま)で智恵を象徴しており、
悟りを開いた如来だけの特徴です。


まずは白毫と肉髻珠を入れる穴からあけていきます。


白毫部分を浅く彫ったところです。

白毫となるガラス玉をはめてみると、、

まだ出すぎていますので、もう少し穴を広げます。肉髻珠の方もあけていきます。




これで穴あけは完了です。


そしてその穴の中にそれぞれ朱と白の色を着けます。

面相筆という細い筆を使い、はみ出さないよう内側だけに慎重に塗ります。



また、差し込む白毫と肉髻珠にも色をつけます。




最後にそのふたつを強く押し込んで完成です。





白毫と肉髻珠は高貴な雰囲気を出してくれますね。




次回は手を取り付けます。






読んで頂きありがとうございます。

それでは!



Android携帯からの投稿