目的のための手段

 

 

ご報告になりますが、先月、会社を立ち上げました。

 

 

以前からタイミングを伺っていたのですが、私の新天地がアメリカに決まったというタイミングだったのと、私自身の決意と覚悟が固まったこと、また周りの色んなタイミングが重なり、多くの方の協力を得て、実現の運びとなりました。

 

 

会社名は、株式会社 Leidenschaft (ライデンシャフト)です。

 

 

 

Leidenschaft はドイツ語、日本語では ”情熱” を意味します。

 

 

色んな想いを込めて、この会社名にしました。

 

 

 

もちろん、会社を作ることが目的だったわけではなくて、実現したい目標・目的があって、それを実現しやすくするための手段の一つとして、会社を設立することにしました。

 

 

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手段が目的化してしまっては、元も子もないので、、、

会社設立は、あくまでもスタートラインに立つためです。

 

 

上の記事にも書いてありますが、事業の一つとして、「スポーツ・サッカーアカデミー」の設立を企画・計画していて、今までにない形のものを発案中です。

 

 

 

 

思考する力と適応力

 

 

まだ企画段階ですが、アカデミーでは、科学的なアプローチも含め、多角的に専門分野のスペシャリストたちの協力を得て、年代や能力、性差別に合わせたカリキュラムの施行、海外での活躍を視野に入れた取り組み、個々それぞれに合わせたオーダーメイドでの課題を提案し、人間的成長のサポートを出来るような環境や機会を創出し、そこに関わる指導者やスタッフ含めて常に成長できるよう、それらをトータル的にかつ部門的に伝承していける組織・仕組みを作ろうと考えています。

 

 

 

様々な業界で「人材不足」という言葉が聞かれるようになり、子どもたちにとって「心からなりたい」と思える職業が年々減少傾向にあるのではないかと感じるようになりました。

 

 

それはサッカー界でも起きている事象のように感じています。

 

 

「夢のある職業」にしなければならないというのは、以前から様々な媒体で発信したり、NewsPicksのコラムでも書いてきましたが、「女子プロサッカー選手」という職業は、現時点では正直、お世辞にも夢のある職業とは言えません。

 

 

 

ですが、サッカーというスポーツには価値があると思っています。

 

 

それは、私自身がこれまでサッカーを通じて経験してきたことから、「人が生きることの本質」「人のカラダ」とはなんぞやという、人生最大のテーマを学び、サッカーという共通のツールを通した人との係わり合い、コミュニケーションから生まれる「感情」の共有、それが共通感覚として人格形成に良い影響を及ぼし、人生をより豊かなものにしてくれていると感じているからです。

 

 

 

プロサッカー選手になれる人というのは、本当にごくわずかです。

 

 

 

それは、科学の力では証明することのできない、奇跡に近い運命的なものもあるかもしれません。

 

 

 

私の場合も、サッカーをする兄妹がいたこと、ちょっと教育熱心な両親の元に生まれたこと、たまたまサッカーに夢中になったこと、志高くサッカーに取り組む仲間に恵まれたこと、出逢った大人に恵まれたことなど、そういった環境面での「運」が重なって、プロサッカー選手になれたと感じています。

 

 

『遺伝的要因と環境的要因』

 

 

この2つは、子どもたちの能力を潰さずに、かつ遺伝的にもっている本来持っている力を引き出すために、重要な役割を果たすと思っています。

 

 

ヒトは近年、目まぐるしい進化を遂げてきました。

 

 

IT技術が進歩し、文明は発達し、もの凄いスピードで時代は進化しています。もしかしたら、見方を変えたら退化しているのかもしれません。

 

 

 

そんな中、これからの社会においてスポーツが担う役割は、今まで以上に大きなものになってくると私は思っています。

 

 

 

スポーツもIT化が進んで、ロボット(機械)化が進むことによって、全て正解を機械が教えてくれる時代は遅かれ早かれくると思います。

 

 

 

ですが、それを体現するには「思考する力」が必要で、その力が弱い人は、恐らく取り残されてしまうでしょう。

 

 

 

唯一、ロボットが行えないのは「スポーツ」「エンターテイメント」といった、人が「体現する」分野の職業。そこには人の「心」があって「魂」があって、人ならではの「知性」があって、ロボットや(クローン人間)には表現できない部分が、現在はあります。

 

 

 

科学技術が進歩したおかげで、人々の生活は便利になって効率化が進み、面倒くさいことは考えなくても全部機械が解決してくれるようになり、「自ら思考する機会」というのが相対的に失われつつあります。

 

 

 

しかし、自ら思考することもさることながら、科学を駆使しなければ成果を出せず、時代に取り残されてしまう時代にもなっているのではないかと思います。

 

 

 

そして、これらを踏まえて考えても、今、日本でも伝統工芸や伝統文化の分野で言われている問題でもある『人による技術の伝承』というのは、これから先の未来にとって重要になってくるのではないかと感じています。

 

 

 

サッカーにおける正しい「技術」という部分に関しては、これまで長い時間をかけて研究・探究してきて、身体や心との関わりが非常に強い分野だと考えるようになりました。

 

 

「技術」が成り立っている構造を紐解いていくと、考えもしなかった分野との繋がりを感じたり、技術そのものは、単体としてなりたつことのできない、全体としての一部であるということがだんだんと見えてきました。

 

 

 

そして、ようやくカリキュラムとして体系化できるだけのデータがまとまり始め、様々なイメージが重なり合い、今まで言語化してきたものを組み合わせ、体系化できる段階にようやく足を踏み入れることができたと感じています。

 

 

 

 

ここまでこれたのも、2013年からパーソナルトレーニングをして頂いてる中西哲生の存在があったからです。

 

 

彼は、私と出会う随分と前から独自に研究していたメソッドを実際に体感し始めてから、サッカーの技術に関する考え方が劇的に変わりました。

 

 

 

彼とのトレーニングはまさに「研究の場」といった感じで、最初は教わっているという感覚がありましたが、次第に私の理解が深まり体現化できることが増えてきてからは、そのような感覚をもつことはほとんどありませんでした。

 

 

 

それは、彼自身が彼の仮説を検証するかのようにいるように感じたからです。

 

 

それは、今も現在進行形です。

 

(この間の練習で、甲状軟骨を指摘されました・・・そんなとこ誰も指摘しないでしょってところを指摘してくるくらい、色んなことを日々勉強しているということです)

 

 

 

研究と探究に終わりはないですから、これから先も、私はその仮説を実践で実証していく役割、ピッチで体現する役割を担っていきたいと思っています。

 

 

 

自分の技術が向上していることをピッチでも体現してきましたし、それを結果に結びつけるのがプロの仕事ですが、それ以外に、技術力が上がることでサッカーがより楽しくなるということも実感しました。

 

 

そして、何よりも「技術」の会話は面白いし、よくミュージシャンや他の専門的な分野の人たちが「技術」の話しを対談でしている様子をみていると、楽しくて気持ちが高ぶりますし、サッカーの技術にも通じることが沢山あるなって感じます。

 

 

サッカーでも、こういったことがより日常的になったら、もっと日本のサッカーは進化していくんじゃないかなって思ったり。

 

 


そして、パーソナルトレーナーである中野崇さん。

 

彼の協力が加わってからこの体現化のスピードは早くなり、さらにクオリティを高めてくれました。彼の存在がなければ「人のカラダ」について興味を持つことはなかったでしょうし、身体を変えようとしたり、それ以上に深く考えることもなかったと思います。

 

 

 

そして、人のカラダは個人によって特性や特徴が異なるため、それに合わせてオーダーメイドでの課題の提供が必要だということも、2人とのトレーニングを通して学ばせて頂きました。

 

 

 

だからこそ、真剣に取り組むことで味わえる「真の楽しさ」、そこから得られる「心の豊かさ」というのを伝えていきたいと思うのと同時に、このように個人に合わせたオーダーメイドでのサポートができるようになれば、能力をさらに引き出してあげられるのではないかと考えています。

 

 

 

 

自然と地球、全ての生き物に感謝する心

 

 

 

この世界は「人間」を中心に回っているわけではありません。

 

 

地球・宇宙の歴史に比べたら、人類の歴史というのはとてつもなく短い歴史です。137億年前に宇宙が誕生したと言われていて、地球が誕生したのは46億年前。現生人類である私たちの歴史はたかが数十万年です。

 

 

 

私たちは、私たちが誕生する前からこの地球で生息していた自然や、他の動物たちから様々な恩恵を受けて、こうして今もなお人類の歴史を継続しながら生活することができています。

 

 

 

この地球は、私たち人類は、一体どこに向かっているのか?

 

 

 

ヒトの誕生や、人類の進化の歴史、世界が歩んで来た歴史・・・過去から学ぶことは、未来に進んでいくための道しるべを掴めると思っています。

 

 

 

自分が歩んで来た歴史だってたかが30年という短い歴史ですし、その経験だけでは様々なものを考える上で圧倒的に情報が足りません。

 

 

 

だから、自分より長く生きている人に話しを聞くことをしたり、何十年、何百年と続いている場所を訪れたり、体験したことのないことに挑戦したり、行ったことのない場所へ出向いたり、本を読むことで歴史的背景や過去の思考に触れることが大切で、自分という物差しの尺度に幅と深みをつけることが必要だと思っています。

 

 

 

国境というボーダーを簡単に越えられるようになり、産業の縦社会が崩れ、世界は今、どこも線引きのない状態になりつつあります。

 

 

 

 

これからこの世界を生き抜いていくためには、恐らく「適応力」が必要になってくると思います。特に日本人という民族は、他の民族に比べればこの力は遺伝的にも高いと言われており、実際にそう感じることは多々あります。

 

 

 

日本人という民族的遺伝、そして環境によって形成されてきた人格。

 

 

 

日本人が特別な種族であるということを、ここ最近強く感じるようになりました。

 

 

それは、日本が歩んで来た歴史、日本人の遺伝的構造を調べ、それが私自身がこれまでの海外生活や世界の人たちと関わってきて感じる感覚的な部分に共通していると感じるからです。

 

 

私は、日本が大好きです。

 

日本語の独特の表現、何よりも「日本人の心」「感覚」が大好きです。

 

日本人に生まれて(遺伝的要素があって)本当に良かったと、心の底から思っています。

 

たまに、まどろっこしいって思うこともありますが・・・

(海外で生活していると余計に。苦笑)

 

 

 

でもそれは、世界に飛び出して、自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じなければ思えなかったことだと思っています。

 

 

だからこそ、世界中に「日本人の心」「日本人の魂」という「目に見えない」もの、そして「日本人の確かな技術」を発信していくことで、世界中の人たちと競争し、そしてまた共創しあいながら、スポーツやサッカー、身体を動かすこと、自然との係わりを通して様々な「心」を育み、繋がりを感じ合える、感情を共有し合える世界にしていきたいと願っています。

 

 

 

 

 

 

一人でも多くの人を笑顔に、一人でも多くの人の心を豊かにできる「心」を育むサポート

 

 

一人でも多くの人が自分の居場所を見つけられるように、活躍できるような場を提供していければと考えています。
 

 

 

『誠実な心で、人との絆を大切に、共創しながら挑戦し続ける』

 

 

このような精神をもち、今後の様々な活動や事業に取り組んでいき、色んな場で発信していきたいと思います。

 

 

support your challenge

move your heart

burn with passion

enrich your mind

make smile

go hand in hand

 

人々の心に寄り添う

情熱を掻き立てる

人々の夢を応援する

学ぶ機会を創出する

感動を共有する

良いモノを提供する

競争を共創する

勇気を与える挑戦心を育む

伝承する

 

 

 

これから先、自分でもどんな航海になるのかわかりませんが、仲間と協力し合いながら、一歩ずつ前に進んでいければと思います。

 

 

 

お仕事のお問い合わせ、ご依頼、ご提案等何かありましたらこちらまでご連絡ください↓

 

info@liedenschaft2017.com

 

 

 

まだまだ、選手としても成長を目指し続けます。

 

まだ上手くなれるって感じていますし、まだまだ探り続けたいことがあるので。

 

 

 

今後とも、よろしくお願い致します。

 

 

株式会社 Leidenschaft 

CEO 永里優季