近くて遠い山 | CATのフィールドⅢ

CATのフィールドⅢ

CATは少年時代のニックネーム。フイールドは権現山で、内容は
登った山の話しや諸事を日記として掲載。

       6月23日(金) はれ

 

       皿倉山から尺岳の間に、建郷山、双子山はある。建郷山は眺望は

       無く、其の上私有地。双子山は山頂一帯は九電の土地で送電線の

       鉄塔が建ち、表向きは立ち入れなくなっている。その為これらの

       山に登る人達は極めて少ない。

       今回は建郷山、二子山に登るつもりは無く、二座を迂回し九州自

       然歩道を歩くつもりで家を出たが・・・。

 

       ルート 市ノ瀬峠-建郷山登山口(廃道)-カエデ峠-田床峠-

           -白畑山-双子山登山口-双子山-田床峠-建郷山-市

           ノ瀬峠  (単独)

 

      ↓ 市ノ瀬峠へは、いつも鷹見神社から30分掛けて登っているが、

        今日は市ノ瀬峠まで車で登り、峠から歩き始める。歳か!      

 

      ↓ 今日のコースは照葉樹林で緑に囲まれて景観はない。唯一峠

        から見る北九州の八幡西と若松、そして芦屋町を望むのみ。

 

      ↓ 歩き始めは広い山道を歩く(^^♪。八又桜を抜け、アナグマの

        ベンチ(前にここで休憩しているとアナグマがやって来て、人

        がいるのに逃げる気配も無く、餌をあさっていた事があって、

        以来アナグマのベンチと呼んでいる)を通り過ぎると、建郷山

        の登山口の横を通る。今はこの道は廃道になっている。

 

      ↓ 建郷山の登山口を素通りして九州自然歩道を行く。道は建郷

        山を登る様に迂回している。やがてピークに差し掛かると、

        ここに建郷山の標識がある。ここから登ると15分程で山頂

        で、寄り道がてら登る人はいて、踏み跡はハッキリしている。

 

      ↓ 建郷山をトラバース気味に下る。降り切った鞍部が田床峠で、

        ここに建郷山のもう一つの登山口の標識があるが、ここから

        は直登で滑りやすく、登る人はまれだ・・・。

        この田床峠に畑ダムと河内側へ下る道があるが、この道の利

        用者は無く廃道化している。

 

      ↓ 田床峠を進むと中河内林道の上を通る。この林道は河内と畑を

        つないでいる。昔OTさんと畑ダムからここまで登り、そして

        尺岳に登った事があった・・・。亡き彼の面影を浮かべながら

        突き進む。

 

      ↓ アップダウンを繰り返しながら行くと、大岩が四つに割れた所を

        通る。牛斬山~福智山~皿倉山の大縦走路中、唯一尾根が痩せて

        いる。福智山系では極めて珍しい地形を見る。この一帯はヤブツ

        バキの群生地で、4月の落ち椿の頃は観る物がある。

 

      ↓ ヤブツバキの群生地を登ると白畑山のピークで、登ったり下った

        りを繰り返すので気が付かない山だ・・・。

 

      ↓ 白畑山を下ると双子山の登山口がある。今日はこの先の観音越え

        まで歩き引き返すつもりだったが、久し振りに双子山に登ってみ

        たくなり、道をそれて双子山へ。山頂まで400m程なので距離は

        なく、九電の作業道があるので容易に登れる。

 

       ↓ 支尾根に出て左へ登ると、鹿は居ない所だが、鉄塔の周りに鹿

         除けネットが張られている。入山禁止ではないので、紐を解き

         中に入り、藪の中に三等三角点を見る。

 

      ↓ 景観は良く、山頂の鉄塔から福智山を望む。また貫山や右に仲間

        市、遠賀郡を望む事ができる。山頂で昼食を取った。

 

       ↓ 休憩後、支尾根の分岐に戻って、観音越えへ行くつもりで

         尾根を進む。だが倒木や藪に阻まれた。昔は雑木林の中に

         道があったのだが、今はとても通れない状態だ・・・。思

         案したが引き返して登って来た道を下った。

 

       ↓ 観音越えまで行く予定だったが、双子山から戻る事にした。

 

      ↓ 田床峠まで戻って来た。まだ時間に余裕があったので、建郷山

        に登る事にした。田床峠からは滑りやすい直登の急斜面だ。慎

        重に登って行く。(建郷山は私有地で、登るには地主に連絡し

        て入山する事になっているが・・・連絡した事はない)

 

      ↓ 20分足らずで建郷山(451)山頂。昔は藪山だったが、今はよく

        管理されている。(私有地だが水源涵養保安林として国が半分

        管理している)

 

     ↓ この山は4,5回登っているが、尾根筋を歩いた事はない。歩く人は

       希で、廃道だと分っていたが下ってみた。山名が有れば登りたくな

       るマニアがいる様で、目印の赤テープが所々にあって、弱いが踏み

       跡もあった。

       この山に初めて登ったのは、今回と同じ田床峠からだった。山頂で

       一人の中年の女性と会っている。その人は磁石を手に、廃道の尾根

       を地図を見ながら登って来た。凄い人だと思ったし、化け物かとも

       思った。当時の山頂はうっそうとした暗い藪山だった。

 

      ↓ ナビを確認しながら建郷山の旧登山口に出る。そこは九州自然歩

        道で八又桜は近い。予定通り5時間の山歩きを終え市ノ瀬峠の駐

        車場に戻った。(八又桜からマイフィールドの権現山を見る)

 

        梅雨の中休みが終わり、来週から本格的に雨が降ると言うので、

        軽く山を歩きたくなって入山したが、やっぱり素通りできず、

        道を外し二座を登ってしまった・・・。(笑)

 

                                                                                                         

 

        今日の晩酌は、冷凍庫を整理していたらウナギの尻尾の方が出て

        きたと、ラッキー( ^ω^)・・・。久し振りに登った近くて

        遠い山。建郷山、双子山の道を振り返りつつ酒を飲んだ。

 

        さて来週は、わらじ会のメンバーと宝満山の蛙にあいに行く。少し

        遅い様だが、まだ頑張って登っているだろうか?