HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER (Aug. 20, 2016) | マノンのMUSIC LIFE

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16年ぶりに行ってきましたSUMMER SONIC。
ご存じかと思いますが、8月の土日に行なわれる、東京と大阪で出演者が交互に出る(片方だけのアクトもあり)形の夏フェス。
今回は21日の日曜日のチケットをゲット。

前回の2000年は第一回のサマソニだったんですが、場所は富士急ハイランドの奥の方、世界最大級のジェットコースター・フジヤマやユニークなお化け屋敷を横目にけっこう歩いた記憶があります。
山梨の山奥はさすがに交通の便が悪くて不評だったんでしょう、2回目からは今の幕張に定着したわけですが、当時は運転免許も持ってなかったし、終電を気にしてティーンエイジ・ファンクラブに後ろ髪を引かれながら途中で出ざるを得なかった悲しい思い出も。

その時の一番のお目当ては今回も出てるウィーザーで、がんばってできるだけ前の方で見ましたが、こんなにファンがいたのか?ってのが驚きだった。
お昼を食べながらスタンドになってる斜面に座ってまったり見たベン・フォールズ・ファイブも良くって、単独ライブみたいにガツガツするのとは違う、フェスならではの楽しみ方みたいなものもあるんだなぁと思ったし、名前しか知らなかった「くるり」も空いた時間に見たらなかなか良くて、その後CDを聴くきっかけになったり。

さて、時は遷りサマソニもあたし自身もだいぶ変わりました。
そもそも洋楽ロックをメインとした都市型フェスとしてフジロックの後を追って3年後に始まったわけですが、いまや洋楽しかも90年代以降のオルタナ系なんてマニアの領域。
洋楽・邦楽の割合こそ当初とそれほどは違わないものの、邦楽アクトの格が上がっていて、明らかに動員をそれに頼るようになっています。
今年は出ないけどPerfumeとかも平気で呼ぶし、この日もスタジアムのマリンステージは7スロットのうち3つが邦楽、しかも[Alexandros]、THE YELLOW MONKEYにサカナクションと邦楽フェスのヘッドライナー級を揃えてるわけです。

2011年からソニックマニアという前夜祭的なオールナイトイベントも加わったんですが、今年は中止になり、替わりにホステス・エンタテインメントとのコラボでHOSTESS CLUB ALL-NIGHTERとして1日目が終わった後の深夜に開催。
なんとサマソニ東京のチケットを持っていればタダで入れる!

SLOT

「これは行くっきゃない」ってことで、夕方早めに3時間寝たあと、夜の9時半前に自宅を出発。
11時前には会場に着いたもののアームバンド交換の列がなかなか進まなくて、レインボーステージに入場できた時にはディアハンターがもう始まっていました。

会場内

いちおうアーティストの写真・動画撮影は禁止(実質はセキュリティも見て見ぬフリ)なので、イメージの近いモノを探して貼っておきました。もしかしたら当日のも混ざっているかもしれませんww

DEERHUNTER - Take Care


最新作はまだ聴いてなかったんですが、米国ニューゲイザーの代表選手と思いきや、鋭角的なノイズはあまりなくて、むしろフレーミング・リップスあたりからの流れにあるような、柔らか目なサイケサウンドが意外でした。

DINOSAUR

続いては殺伐系爆音バンドとして90年代中期に日本でも人気があったダイナソー・Jr。
J・マスキスはマーシャル3段積み×3に囲まれるように立って弾いていましたが、出音はそれほど爆音というわけではなかったのが意外。
まぁ他のバンドも同時に別ステージでやってるフェスって事情もあるとは思うけど、一度は決裂した昔からの仲間ルー&マーフと再結成してうまくやれてるのも本人が丸くなったからで、音も若い頃に比べれば多少は温厚になっているのかも。
Jが動かない分、ルーのアクションが激しい。
昔なじみの曲はノレましたが、ある意味、金太郎飴的な音ゆえ、会場の盛り上がりもまぁこんなもんかな、という感じでした。

DINOSAUR JR. - The Wagon


ダイナソーが終わった時点でもう午前2時。
小腹も空いたのでフードコーナーで600円の山形牛入り焼きそばを食べましたが、焼き立てでもないし青のりもかかってないしwおいしくなかった。
でも、さすがにフードもアトラクションも満載で、子供連れでも行けるようにとキッズのお遊びスペースも完備。
ヘンな床屋さんも呼び込みやってました。

tokoya

この時間になると、フロアの広く開いてる部分は完全に雑魚寝スペース。
お金のある大人は近場のホテルを取ってるんでしょうけど、堅実な若人は2日間丸々ここで過ごす人も多いんでしょうね。

ANIMAL COLLECTIVE

さて、幕張メッセの中はレインボー、ソニック、マウンテンの3ステージが設置されていますが、オールナイターではマウンテンはお休み。
3時過ぎからはもうひとつのソニックステージでアニマル・コレクティブ。

ANIMAL COLLECTIVE - FloriDada


呪術系?ピカソ系?のハリボテが2体セットされたその前で電子音を操る3人ですが、いったいこの人たちの頭の中どうなってるんだろう?ってワクワク感ありつつも「こんなバンドだっけ?」という感じでしたが、寝ていた人たちはきっとヘンな夢を見れたことでしょうww
ここは半分ほどで切り上げていよいよヘッドライナー(?)のテンプルズへ。

TEMPLES

自分的には充分メインなんだけど、こういうオールナイトイベントでのトリってのはヘッドライナーって言うのかな?
午前4時なんて当然ながら時間的には一番厳しいですからね。
前の方に集まってる皆さんもかなりお疲れのご様子、立ったまま寝てるんじゃないか?って人も。

機材の調子があまりよくなかったようで、予定より遅れてのスタート、始まってからもVoのジェームズがギターを何度かテックに調整させたりと落ち着かない感じ。
オープニングはジェネシスの「Watcher Of The Skies」かと思う位で、キーボードを使っている曲も多かったんですが、熱いステージというより割と淡々と進めて行く感じなので、ライティングとかでもっと見せる部分を増やしてもいいのかな?とは思いました。

彼等はUKロックの流れをしっかりと受け継いで行く希望の星!
気分だけのサイケデリックではなく、ちゃんとしたひらめきを感じさせるメロディを書けるバンドだとライブを見て確信できました。
勢いまかせでノレるけど後になんにも残んないってバンドも多いですが、2014年度ベストアルバムに選んだ責任もありwwサマソニの前半見るのを諦めてこっちを選んだ甲斐があったというもの。

ロック自体がもっと注目されてる時代ならもっと評価されたんでしょうが、状況に潰されずに時代を引っ張っていく位のバンドに育ってほしいもの。
新曲も2曲位やってくれましたが、アルバムは今年出るのかな?期待大です。

TEMPLES (full concert) - Live @ Festival Musiques en Stock 2016


「え?もう終わり」って感じで終了しちゃったけど、時計を見ればもう5時。
早く帰って早く寝て早く起きてまたここまで来ないと、ってことで駅へ急いだのでした。

サマソニのリポートは次回に。


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