続きです。



病院を出た私は、

駐車場の車に乗り込み電話をかけました。


夫に電話をしたかったけれど、仕事中でつながらないと思ったので、母にかけました。


誰かに聞いてほしかった。




両親には妊娠を望んでいることは話すことはできずにいました。がんを繰り返す私が子どもを望む事を反対されるのではないかと思っていたからです。



電話で泣きじゃくりながら、抗がん剤の副作用のために妊娠が難しいと言われたことを話しました。


母が何を言ったか覚えてはいませんが、突然泣きながら電話をしてきた娘に驚いたと思います。そして、話を聞いてくれました。




ただ、そのしばらくあとに

父からメールが来ました。



『あなたに何かがあれば、○○ちゃん(夫さん)が苦労することになる。よく考えてください』

というような内容でした。


やはり、父も母も私が子どもを望むことには反対でした。



とても辛かった。



体外受精をすることを夫婦で決めたあと


義母には手紙を書きました。


がんになり心配をかけたことの謝罪や

子どもを持ちたいと希望していること

などを書きました。



3人育てた義母から届いた返事の手紙には、

『子育ては大変だ。自分の時間もなく、今振り返ると子どもがいることばかりが良いことではないと思う』

というようなことが書いてあり、義理の両親もまた、私たちが子どもを望むことに両手をあげて賛成はできないのだなと思い知らされました。



仕方がない。

私には、命の保証もないのだから。

夫や孫が苦労することになるかもしれないのに、賛成できる親はいない。

親もまた、悩み辛かったのだろうか。




過去の振り返りですが、

思い出すと泣けてきますね…。

でも、過去があるから今がある。

過去の積み重ねが今の私。

これが私の人生!


がんは辛い、辛いけれど、


全てを受け入れて、

ここにある はそこそこ幸せです!



①~③終わりです!



今度は、体外受精で娘を妊娠するまでを書きたいと思います。