マンション検査 キッチリ見せて頂きます!公認インスペクター亀田

マンション検査 キッチリ見せて頂きます!公認インスペクター亀田

マンションを専門に住宅診断(ホームインスペクション)をしています。
ブログでは日々感じたことをつづっていきます。リフォームやリノベーションについても。



新築マンションの内覧会の行い方や、中古マンションの購入に関するアドバイスをしています。


少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。



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東京マンションインスペクター

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ゼネコンでマンションを造り、
デベロッパーでマンションを企画販売まで担当した、
マンション建築のプロによる住宅診断!


こんにちは。
東京マンションインスペクター代表の亀田です。


いよいよ
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】の最終日です。

中古マンションを購入する際、
建物や土地について色々な事を調べたり、
売買契約書の中身をチェックしたりと、
かなりの労力が必要ですよね。

しかし現実的には、
それ以外にも問題が起きたりします。

もし問題が起きた時にどのように対処するのか、
そんな方々に参考になる記事をと思い、
書かせて頂きました。


今回の【傾斜問題はかなりレアケースだと思いますが、
同じような問題が起きた時、
自分たちだけでは判断できない時、
頼れる専門家に尋ねる事はとても有効だと思います。

ネット上にあふれる情報の中から、
正しい情報を選ぶのはかなり難しいですから、
ある程度費用は掛りますが、
保険という意味合いも含めて、
専門家にご相談される事をお勧めします!


さて、それでは最終日。
杭業者について調べてご報告差し上げた後、
里中さんより頂いたお礼のメールです。

------ここから------
亀田さま

お早うございます。

お礼のメールもせず昨夜は時差で知らないうちに
寝てしまい大変失礼いたしました。

株式会社●●●●にわざわざ確認のお電話を入れて下さって
感謝しております。

日本の不動産業界の常識も全く知らず右往左往しながら
契約までには至ったものの、
引き渡し前に想像もしていなかったニュースで
こちらに来るまで準備は進めつつ内心は様々な思いで
複雑に入り乱れておりました。

何度ももうしておりますが、
救いは亀田さんに
物件のインスペクターをお願い出来ていた事、
ニュースについての専門家の率直な意見を伺えた
事です。


ずっと仲介業者を通して
販売会社に問い合わせは行っておりました。

予想はしておりましたが
中々的を得た解答は返って来ない状態で埒があかず
(もちろん、皆さんこの件で其々多忙であったこともあると思います)
直接、業者と話す面談を取り付けて貰いました。


でも、、、面談に行った所で今までの経緯から考えたら

正直、どれ程の意味があるんだろうかと思ったり
どういう言い方をすれば良いのかと考えあぐねながら
日本に来ました。

それに、、実際に物件に住むのは娘ですし、
マンションには他の所有者の方も居る上、
管理会社は販売業者に関連する会社。

でも将来売却する時に問題になるのでは?と
様々なジレンマとの狭間でした。


結論は面談に行き、
直接資料請求をお願いする。

時間が掛かっても基礎工事後の資料を手に入れる事が
出来たら亀田さんに見て頂く。

万が一 何かしら問題が見つかったら
その時に改めて対応を考えて行こうと思い
前回のメールを送らせて頂いた次第です。


結局、亀田さんの仰った通り
私が一番欲しかったのは信用出来るかどうかいう
部分だったのだとつくづく実感しております。

パーフェクトな物件はないんだろうと考えてはおりますが
でも瑕疵物件を知らずに背負うのは悲劇ですから
誰もが避けたいのが人情ですよね。。。


亀田さんには本日の業者との面談後に
改めてメールをするつもりでしたが

本当に思いがけず、
貴重なお時間を割いて頂き
私が欲しかった答えを先に頂きました。

本当に重ね重ね最後までお世話になりました。
ありがとうございました。

昨日の電話でもお話しましたが、
私は昨日の亀田さんとのお話内容を
家族以外で言うことはしません。



それから、
ラスベガス方面の旅はくれぐれも安全にお気を付けつつ
どうぞ楽しんで行ってらして下さい!

色々と気を付けて悪いことは何もありません。
でも過度に心配し過ぎたら、
どこでも何も出来ませんから
バランスを取りつつベガスやグランドキャニオンを
満喫なさって欲しいです❗️


長男は友人達と12月の第1週の週末
にベガスに行く予定だそうです。

ひょっとしたら、どこかですれ違うかも知れませんね^_^
(すごい人混みでしょうが)



里中涼子
-------ここまで-------

うーむ...
振り返ってみましても、
とてもしっかりと里中さんの考えがまとまっている
素敵なメールでしたね。

沢山のお褒めの言葉を頂きましたが、
私がそのように行動できたのは、
自らしっかりと考えを持って行動し、
その答え合わせとして私を頼って頂いた、
そんな里中さんの活動の仕方によるところが
大きいのだと思います。


全部丸投げされても、
何処まで分かっているかによって、
アドバイスする事もかなり変わりますし、
ゼロから説明するのは、
あまり現実的では無いですからね。


今回、中古マンションを購入される方が、
どのようなタイミング、
どのような思いでインスペクションをご利用されたか、
かなり詳細にお分かり頂けたと思います。

よろしければご参考になさってください。

【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その1
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その2
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その3
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その4
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その5
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その6
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その7


最後になりますが、
ホームインスペクションという仕事を通して、
このようにお客様と一緒に問題解決をしたり、
不安を解消して差し上げたりする事は、
自分の技術、知識、これまでの経験が、
世の中の役に立つ事を実感する事ができ、
本当に幸せな事だと感じております。

これまでの沢山の出会いに感謝するとともに、
また、これから出会える方々とも、
素敵なご縁になる事を願っております!


今回のメールのやり取りを公開する事について、
里中さんに尋ねた際、
即答でご快諾頂けました。

『私と亀田さんがやり取りした事が、
他の皆さんのお役に立てれば、
とてもうれしい事です。と仰って頂きました。
本当にうれしいですね。


多分このブログをご覧の方は、
マンション購入を検討中か、
既にご契約済みで、
何かしら問題を抱えていらっしゃるかもしれません。

そんな時、頼れるパートナーとして、
お問い合わせ頂ければ、
精一杯務めさせて頂きますので、
お気軽にお声掛け頂ければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

東京マンションインスペクター
代表 亀田泰行

P.S.
ラスベガス旅行について触れられていますが、
そちらの事が気になる方は、
以前記したブログに旅行の感想など書いておりますので、
宜しければご覧ください。

中古マンションとホームインスペクション その7
中古マンションとホームインスペクション その8
中古マンションとホームインスペクション その9

ゼネコンでマンションを造り、
デベロッパーでマンションを企画販売まで担当した、
マンション建築のプロによる住宅診断!


こんにちは。
東京マンションインスペクター代表の亀田です。

これまで掲載してきました、
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】の記事、
先日、中古マンションの住宅診断をご依頼頂いたお客様から、
早く続きが読みたいですと、うれしい催促を頂きました(^_^;)

もう少しですので、
最後までお付き合いください!



さて、始まりはアメリカから一通のお問い合わせメールでした。

代官山にある中古マンションのインスペクションを完了し、
建物についてはおかしな点が無い事が確認でき、
晴れてお客様はご契約。

引き渡しまでには時間がありましたので、
一旦、アメリカにお戻りになりました。

その後、
横浜の【マンション傾斜問題】【杭データ偽装問題が発覚。


日本国内でも大問題でしたから、
アメリカにいる里中(仮名)さんは、
それはそれは不安だったと思います。

そのような状況の中、
少しでも正しい情報を収集し、
無事に引き渡しを受けることが出来るのでしょうか。


里中さんの行動力に応えるべく、
私ホームインスペクターの亀田も、
出来る限りのことをさせて頂きました。


それでは、
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その7 です。
ご覧ください!







と、いつもであればその時のメールを転載するのですが、
じつはこの時は、直接電話で話しており、
メールでのやり取りはしていないんです。

理由はいくつかありますが、
一つは既に里中さんが日本にいらっしゃっている事。

また、翌日、当初の売主(デベロッパー)と面談する事となっており、
時間が無い事。

そして、このときの情報は、
かなり慎重に扱わなければならないものだったので、
文章として記録するのにためらった事もあります。

今となっては問題無いと考えますので、
その当時の事を思い出して、
お伝えした事を記載致します。


------電話にて-------
里中さん

こんにちは。
メール拝見しましたよ!

凄いですね、元々の売主に直接お会いするなんて。
なかなか出来る事ではないと思います!

また、売主さんもよく了承してくれましたね。
この点、とても誠実なご対応だと思いますよ。
一般的には、中古で購入される里中さんに対して、
なんら説明をしなければならない立場ではありませんからね。


杭工事の件、
施工会社(株式会社●●●●)及び、
施工時期が分かったんですね。
これは大変貴重な情報です!

実は、私の知り合いに、
杭のメーカー勤務の方がいるのですが、
彼から株式会社●●●●について、
話を聞いてみたんです。

そしたら、いままでに何度もお付き合いがあると言う事で、
その会社の方をご紹介頂きまして、
実は先ほど、直接連絡をして工事の事を聞いてみたんです!

そしたら、当時、代官山マンションの杭工事を担当された
現場代理人の方をご紹介頂き、
直接当時の工事状況など、話を伺う事が出来たんです!!

話によりますと....



-------以上--------

現場代理人の方の話を総合しますと、
当時の事をかなり良く覚えていらっしゃって、
その話から、
良好な施工が出来ていただろう事が伺えました。

私もボーリング柱状図を見ていましたので、
支持層はかなり硬い礫層(砂利の大きな物が詰まっている層)で、
杭の根入れ深さまで掘るのに大変だったろうなと、
思っていたんです。

また、このマンションの施工に関しては、
設計者もかなりしっかりとした会社であった事を聞きました。
監理者の厳しさで、
品質管理は結構左右されますからね。

その点でも信頼のおける杭工事だったのだろうと、
私も感じることが出来ました。

ただし、これはオフィシャルな内容ではないので、
あくまでも、参考情報として、
里中さんの胸にしまっておいてくださいと
お伝えしました。



翌日、無事に売主とご面談された里中さんから、
お礼のご連絡を頂きました。

-----------------
亀田さま

お早うございます。

お礼のメールもせず昨夜は時差で知らないうちに
寝てしまい大変失礼いたしました。
株式会社●●●●にわざわざ確認のお電話を入れて下さって
感謝しております。

日本の不動産業界の常識も全く知らず右往左往しながら
契約までには至ったものの、
引き渡し前に想像もしていなかったニュースで
こちらに来るまで準備は進めつつ内心は様々な思いで
複雑に入り乱れておりました。

何度ももうしておりますが、
救いは亀田さんに
物件のインスペクターをお願い出来ていた事、
ニュースについての専門家の率直な意見を伺えた
事です。


ずっと仲介業者を通して
販売会社に問い合わせは行っておりました。

予想はしておりましたが...



つづく
ゼネコンでマンションを造り、
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こんにちは。
東京マンションインスペクター代表の亀田です。


いよいよ建物引き渡しで来日された里中さん。
杭工事の調査報告について、
仲介業者を通して売主に申し入れていましたが、
詳細については情報提供頂けず。

引渡し前に、
納得できる情報まで辿り着ければ良いのですが...

そしてそのために我々インスペクターの出来る事は...

それでは、ご覧ください。
【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】その6

-------ここから-------
亀田さま


ご無沙汰しております。
こちらは急に寒くなってきたそうですね。
お変わりございませんか?

前回はメールで杭打ちの件でお手数お掛けいたしました。
貴重な専門家のご意見を伺えて助かりました。

残念ながら、
ほんの氷山の一角に過ぎなかったようで
問題は今もじわじわと広がっていますね。。。。

ご指摘通り下請け業者の大変さが生んでしまったのは
実感しつつありますが、、
一消費者の立場で言ったら非常に落胆しています。


私は昨夜、日本に到着しました。
来週月曜日の引き渡しのため来日しました。


あれから、事業者には
仲介業者を介して基礎工事の
詳細資料を
揃えてくれるように再三お願いしたのですが

今の時点で知る事が出来たのは
前回、亀田さんにお送りした資料と、
杭施行時期(平成24年9月7日~9月13日)
施行業者名(株式会社●●●●)のみでした。

明日の午後に仲介業者と一緒に、
販売事業者に直接伺って
引き続きお願いしてみる予定です。

(でも、、きちんとこちらの意を汲んで
聞き入れて下さるかどうかは
今までのやり取りであまり期待出来ません。。
やる気も感じられません)

ひょっとしたらパンドラの匣は開けないでという事かも
しれませんけれど。。

何もないというある程度の確信を得るのは、
今も尚非常に困難ですが
所有権がこちらに移った時点で
今後全てはこちらの背負うものとなり
もし売却の際は問題になる場合もありますので、
ギリギリまで現時点で私達が出来ることをしようと思います。

杭打ちの問題がもしも契約前に起きていたら、
多分、、、急いで今回の契約はせず、
動向を見守ってから行動したと思いますから。

それでも、、、色々と無理を通しましたが(もちろん亀田さんにも)
物件内のインスペクターはお願い出来て、
改めて心から良かったと思っております。

引き受けて下さって、
とても丁寧に見て頂いて感謝しております。

もし、あれが無ければ、
こちらはもっと不安で仕方なかったと思います。

勿論、基礎部分に関してはどうにもなりませんけれど。。。

万が一、
今後引き渡し後でも詳細資料を提出して貰える事になったら
亀田さんには勿論有料で、
資料を確認依頼をお願いしてもよろしいですか?


ご多忙の折お風邪など引かないように
お気を付けてお過ごし下さい。

里中涼子
---------ここまで---------


このメールを拝見して、
改めて里中さんの行動力の素晴らしさを感じました!

実際に直接購入されたのではない、
元の売主に会いに行かれると言うのですから!

一般的に言えば、
中古で買われた方に対して、
当初の売主が何か責任を負う事はないですから、
今回のような要望があっても、
「お会いできません。」の一言で、
拒否されるのがオチだと思います。

それをきちんと約束を取り付けたという事だけで、
凄い! そう思ってしまいました。

ただ、メールにあるように、
それ以上の情報はなかなか手に入れることは
難しいと思います。

この時点では、まだ旭化成建材以外の杭業者は、
だんまりを決め込んでいましたから、
元の売主様も情報を手に入れる事は
出来ていなかったのではないかと思います。


このような中、
私に出来る事はなんだろう...
そう自問しました。

せっかく遠くアメリカから、
わざわざ頼って来てくれている方です、
少しでもご安心頂けるように、
何か出来るのではないかと考えてみました。

そしてある思いがあって、
行動に移しました。

それは...





つづく