中古マンションとホームインスペクション その６

ゼネコンでマンションを造り、

デベロッパーでマンションを企画販売まで担当した、

マンション建築のプロによる住宅診断！

こんにちは。

東京マンションインスペクター代表の亀田です。

さて、連載中の中古マンション住宅診断の記事、

本日６回目となります。

いよいよ、ご依頼者様も日本にいらっしゃるとの事、
今回お嬢様の為のマンション購入である事も分かり、
なるほど、それは心配だなと感じ、
より一層、お力になれればと想いが強くなりました！


それでは、引き続きご覧ください！

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亀田さま

現在、27日(日)の13:30から内覧とインスペクター同行で

売り主側と調整して頂いています。

*私達の家族構成と今回の物件購入に至る簡単なご紹介

主人(台湾人) 50代前半

私(日本人)40代後半

アメリカ在住歴
主人は高校生から 私は結婚してから

職業 自営業 医療関連です。

物件に住む予定の長女(20代)  

教育は幼稚園から大学までアメリカです。

大学時代、1年間の交換留学プログラムで
日本の大学に行きましたが

直後に311の東日本大震災が起きて、
プログラムが強制終了となり

実際に大学に通えたのは僅か3ヶ月でした。。

アメリカに戻って大学卒業後、
本人の希望で日本の企業に就職し

勤務地は新宿です。

今は三鷹の社宅暮らしです。

日本語は補習校で身に付け会話と読み書きは出来ます。

インスペクターをお願いしている物件は
9月初めにに主人と娘が見に行って気に入った物件です。

娘の友人が(交換留学の仲間で日本で就職)渋谷区に
住んでいて仕事で遅くなると泊めてもらったりして、
しょっ中行くので

代官山の雰囲気が気に入っていたそうです。

実際に物件を探し始めたのは春頃からです。

右も左も分からず、明確なターゲットも決まらず

時間を掛けて探そうと思っていた直後に
今まで見た物件中では本人が気に入ったものです。

前に書きましたが、
日本での不動産購入へのプロセスは初めてで

オファー後のスケジュールすらよく知らず

言われるまま日にちのゆとりもなく契約直前になって行きました。

因みに私達にはもう一人子供がいます。

長男(20代)この夏にこちらの大学を卒業したばかりですが

更なる進学(アメリカのＩＴ系)を希望しています。

日本語会話、読み書きも出来ますが長女ほどではなく

本人は将来日本での就職は考えておりません。

亀田さんにインスペクションをお願いした理由

ネットで検索して、分かりやすいサイトで

とても好感を持ちました。

後は、ご本人のお写真を拝見して直感で

メールで問い合わせしてみようと思いました。

お返事を読ませて頂き、契約直前で

ギリギリでもインスペクションを

依頼する事へ迷いがなくなりました。

以上です。

ご質問に対する答えになりましたか？

里中涼子
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なるほど．．．
ここまでしっかりとご家族様や、
ご購入の背景をお知らせ頂けるのは、
非常に有り難い事だと感謝しております。

私を信用して頂いている証ですからね。

※上記メール内容は、
文意を変えない程度に、
ご依頼者様が特定できないよう、
ところどころ変えておりますのでご安心ください。


私自身、ホームインスペクションについては、
単に住宅をチェックすればそれでお終いとは考えていません。

なぜなら、どのような方が住むのか、
また、どのような住み方を希望するのか、
それらを踏まえたうえでアドバイスをするのが、
ホームインスペクターに求められることと理解しており、
だからこそ、やりがいがあるのだと、
常日頃感じているからです。

今回も日本に住むお嬢様が、
少しでも安心して住めるよう、
精一杯務めさせて頂こうと思いました。

そして、この後、
すぐに次のメールが届きました。


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亀田さま

先ほど、売り主側と調整終了したそうです。

9月●●日(日)13:30より内覧と同時に

インスペクションを是非お願いいたします。

インスペクションに掛かる時間承知しました。

どうぞよろしくお願い致します。

床や収納の件はリクエストしておきます。

写真も撮れるか聞いてみますが、、

報告書作成は写真なしでも結構ですので

追加オプションで報告書の作成もお願いします。

なお、内覧とインスペクションの後、
不動産会社に移動した後

契約書にサインして●●日(月)に手付け金を振り込みます。

契約の為不動産会社に移動の前に

亀田さんの簡単な報告を亀田さんと私と娘のみで

受ける時間を作ってもらうように、
不動産業者にはリクエストしますので
是非、その場でわかることは教えて下さい。

(どの位の時間が必要でしょうか。
30分～1時間あれば足りますか？)

それから、今新しい契約書をチェックしておりますが

建物診断で大きな問題があれば
9月●●日までに(不動産会社が決めた日です)
契約破棄を申し出れば
手付け金も返却と契約書に追加されています。

その場合はインスペクションの報告書を売り主側にも

提出する必要があると書いてあります。

物件に大きな問題がなければ、
報告書は急ぎませんが、、
万が一問題のある場合には果たして、
この日数でそちらの報告書が間に合うんでしょうか？

9月中に何としても契約終了したいと
私達以外の強い意思を感じます。。

平日は他のお仕事でお忙しいのに
無理を申して、心苦しいのですが如何でしょうか？
不可能なら、直ぐ申し出ます。

現在、私の手元にある資料を
別メールで送らせて頂きます。

他の資料も不動産業者に
出来るだけ早く準備してもらいます。

里中

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なるほど、なるほど．．．
かなり、一気に状況が変わってきましたね(^^;)

インスペクションを実施し、
その結果如何によっては契約破棄が出来る。
その際は、インスペクション報告書が必要で、
かなりスピードが必要と。

．．．うーむ。
これは結構重要な任務だなぁと．．．(^_^;)

まぁ、インスペクションの性質を考えると、
当然期待される成果ですけどね。

私がこれまで住宅診断をさせて頂いた物件で、
ここまで切羽詰まった案件はなかった気がします。

既に契約が済んでおり、
確認のため診断をお願いしたい、
そのようなご依頼が多数です。

しかし、中には今回のように、
契約の判断にするので、
きっちり見てほしいというご要望もあります。

実際に契約しなかった案件もありますしね。
その時々で、携わる内容はかなり変わってきます。
こんなところが中古案件の難しいところでしょうか。
でも、その分やりがいが大きいのも事実です！

人の生活に密接にかかわることなので、
住宅診断士（ホームインスペクター）は
経験豊富な方を選んだほうが良いのは、
いうまでもありません(^^;)

さてさて、この後、
怒涛のように各種書類が送られてきました．．．
この辺はかなりプライベートの部分になるので、
今回の記事では割愛させていただきます。

続きはまた明日．．．

追伸：アメリカ旅行

さて、1日目が終了し、
夜中に星空観察も行いました。

家族と連絡をとりベッドにはいり、
翌朝はまたバス移動からです。

この日は西部、モニュメントバレーの観光です。
いやぁ、圧巻でしたね。

荒涼とした赤い大地に、形作られた自然の岩石群、
自然の偉大さに大感動でした！！

レフトミトン、ライトミトンなど、
名前の付いた奇岩臨んで心も体も大解放！！