相性って何だろう?
旭川 夫婦問題・離婚相談 山咲みき
個人の価値観や日常の些細な事でお互いが相容れない見解を持っていて、尊重し合ったり歩み寄ったりできない関係性が「性格の不一致」として問題視されます。
価値観が違うだけでは「性格の不一致」とは言わず、お互いに認め合い歩み寄り、バランスを保てるようならそれは「性格の不一致」とは言わないと思います。
どんなに理解しようと努力してもどうしても相容れない価値観で、それが原因で不本意な思いを強いられるようなら、それが本当の意味での「性格の不一致」なのかも知れません。
家族や夫婦であっても、必ずしも同じ価値観、共通の認識でなければならないものではなく、違う価値観や認識をお互いに理解し合えるなら何の問題もないですし、また、お互いの違いを認め合う事でより良い関係性を保てる事もあります。
ですが、一般的には同じ価値観でなければ気が済まない人達が多く、価値観が同じでない事を問題視して悩む傾向にないでしょうか。
最初から同じ価値観を持っているのが理想でしょうが、そんな相手に巡り合うのは運がいい一握りの人達だけでしょう。
基本的に人はみな違う価値観を持ち、お互いに理解しあい受け入れて関係性を築いていくものだと思います。
相手を想う、愛するという事は、違う価値観を理解して受け入れる事であり、むしろ、理解したいと思う事が「愛情」というものなのかも知れないですね。
同じ価値観だから「相性がいい」という事ではないのだと思います。
例えば、料理が苦手で興味がない女性と、ちょっとした手料理に喜びを感じる男性がいたとして、その二人は相性がいいのか悪いのか。
一見、相性が悪いように見えますが、それはお互いにどう受け取るかによると思います。
相手が喜ぶから仕方なしにでもちょっとした手料理を作る努力をする。
苦手な料理を頑張って作ってくれる事に感謝する。
それでお互い上手くいくなら、その二人の相性には何も問題はないのではないでしょうか。
この場合、料理する事が苦痛で仕方がない、いやいや作った料理なら食べたくないという二人なら、相性は悪いでしょう。
でも、苦手ながらも少しずつ料理のレパートリーも増え、相手が喜んでくれるなら頑張ろうと思う。
苦手な事も自分のために努力してくれるその気持ちが嬉しいと思う。
そんな二人なら相性は良いくらいだと思います。
しかし、世の中にはそれを相性が良くないと考えてしまう傾向にあります。
そこにはやはり、価値観の違いが関係していると思いませんか?
「苦手な事をやらされる」と考えるか「苦手でも、喜んで欲しいから努力する」と考えるか。
「イヤイヤながらならやってもらわなくて結構」と取るか「苦手なのに、努力してくれているんだ」と取るか。
興味のなかった料理が、相手のおかげで作れるようになったり、自分のために努力してくれる姿を見られて幸せを感じたり…。
そう思えたら最高に理想的ではないでしょうか?
どこに相性の悪さが見えますか?
また、お互いの価値観の違いには触れない事でバランスを保っている関係性もあります。
相性がいい悪いの観念は、その人それぞれの捉え方次第で認識が変わるものであり、自分と価値観が違う事が必ずしも「性格の不一致」とはならないと思います。
むしろ最初から共通した認識を持っている事の方が稀で、相手を理解して受け入れる器の小さな人が自分を正当化するために都合よく「性格の不一致」を振りかざしているだけなのかも知れません。
「結婚生活と離婚に悩む人の伴走者」 山咲みき
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