妊活を決心したお話を書きました。
その後、体外受精講習会を受けました。
もともとは、講習会がリアルに開かれていたのですが、コロナの影響で、web上にアップロードされている
動画を見る形式でした。
(動画のパスワードは病院にメールしてもらいました。)
そのなかで気になったこと
体外受精は、卵子や精子の検査にもなるということ。
不妊検査だけだとわからない、卵子と精子がちゃんと受精するか、受精した後育つかまで見れるので、そういう意味で受ける意味でもやる意味はあるようです。
あと、体外受精前にある選択肢として、腹腔鏡検査・手術があること。価格は私の通っているクリニックでは日帰りで実施でき、30万円ほどでした。でも実施率は確か12%ほど(動画を1回見ただけなので曖昧)で、そんなにみんな実施するものではないようです。また、他のクリニックでは入院が必要な場合もあるようです。
卵管の片方がつまってるのはわかってるので、そこを通すための処置をするだけで、妊娠率が上がるかもしれない。
また、もう片方の卵管も通ってるは、通ってるけど、中の状態を確認してもらい、癒着などがあったら解消してもらうことができるかもしれない。
なんと言っても、手術した後は自然妊娠率向上(術後1年以内に50%~60%程度の方が自然妊娠(人工授精含め)可能)というメリットはあります。
35歳以上の方は、腹腔鏡検査より、体外受精に進むことを先生からおすすめされることが多いようです。
私の場合は、年齢、AMHの値(※1) 的に、時間的余裕があったので、選択肢に入りました。
※1:AMHとは
(杉山産婦人科より引用)
AMHとは、抗ミューラー管ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの一種で、「卵巣年齢を計る検査」と言われています。卵巣の中にある、これから育っていく卵胞(発育卵胞、前胞状卵胞)から分泌されるホルモンです。
つまり、AMH値が高いとこれから育つ卵胞が卵巣内にまだたくさんある状態、値が低いと卵胞が少なくなってきている状態ということです。今後排卵できる期間が長いか短いかを予想するものです。(年齢が上がるほど、排卵できる期間が短くなる)卵巣機能の予備能を判断する目安となります。
なお、FSHやLHなどのように、月経周期や体調などによる変動はありません。
また、この検査は将来の妊娠の可否を決めるほどの正確なものではありません。
逆にデメリットは、
- 腹腔鏡検査は体に3か所穴をあけるので、小さいとは言え、跡が残るリスクがある
- 麻酔もかけますし、通常の手術と一緒で感染症などのリスクは小さいながらもある
- 不妊の原因がわかっていないので、卵管の問題が解消しても、ピックアップ障害(※2)、卵管内での卵子と精子の受精障害(※3)、受精卵の発育障害など、他の障害で妊娠しない可能性がある
- 子宮鏡検査を実施し、その後タイミングを試しているうちに、少しだけど確実に歳をとる。(妊娠しなかったら、体外受精にステップアップする可能性もある)
※2:ピックアップ障害とは
(Shinjuku ART Clinicより引用)
排卵した卵子は、卵管の先の卵管采と呼ばれる手のような部分でキャッチされ、卵管の中に取り込まれます。
このキャッチする能力のことをピックアップ機能と呼びます。
卵管が通過しているかどうかは卵管通過性検査で評価できますが、それがちゃんと働いているかといったピックアップ機能について、現在の医学では調べることが出来ません。しかし、ピックアップ機能障害があると卵子と精子は出会えませんので、不妊原因の一つと考えられています。
身体の中では卵子と精子が出会えないので、ピックアップ障害の治療としては体外受精が必要となります。
※3:受精障害とは
(Shinjuku ART Clinicより引用)
卵子のまわり殻(透明帯)や精子の問題で、自然では受精できない場合があります。
受精障害は、体外受精を行わなければわかりません。
受精障害があるとわかった場合には、顕微授精などが必要となります。
体外受精の安全性について、調べてみました。
日本産科婦人科学会によると、体外受精によって国内で平成28年に5万4110人の子供が生まれた。また、厚生労働省の統計では28年の総出生数は97万6978人で、18人に1人が体外受精で生まれた計算になる。
体外受精の講習会の中で、体外受精で生まれた子と、自然妊娠に生まれた子の先天性異常の割合に差異はあるが、年齢差(体外受精をする人の方が平均年齢が高い)ことを考慮すると、大きな差異はない。
ということだったので、体外受精には、安全性の面では抵抗はありませんでした。
動画と、webの情報だけでは決め切れず、病院に相談に行きました。
手術への不安感が伝わったのか、先生の回答は
「自然妊娠にこだわらないなら、体外受精がいいのでは。」ということでした。
ちなみに病院へは夫婦で行きたかったのですが、コロナ対策で、夫同伴禁止とのことで、一人で
行きました。こういう大事な話を2人で聞けないのは、ちょっとつらいですね。
旦那にも自分事として考えて欲しいのですが、どうしても女性が判断すればいい、というように考えているのではないかと
思える節があります。
手術では回避できない障害がある可能性もあることと、なにより手術が怖かったので、
体外受精を行うことにしました。手術を受けたことが無い私には、腹腔鏡検査は、ハードルが高かったです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、治療について、書きたいと思います。