「Jealousy」が出来るまで ② | 夢の中にだけ生きて

夢の中にだけ生きて

2010年長渕剛に出会い…
2011年X JAPANに出会い…
2013年ミサルカやUNDER FALL JUSTICE等のLIVEに行ったりして…
2014年プロレスに興味を持ちましたヾ(*'▽')シ

ハゲ山のハゲタカの 私は骨をしゃぶりながら
ハッシッシ ハッシッシ ハッシッシといったのさ~ 愛をこめて~♪

「Jealousy」が出来るまで ①の続きですきら



こうしてYOSHIKI不在のまま
YOSHIKI以外の作曲者の曲を中心にレコーディングスタート

1991年2月中旬
YOSHIKI復帰

首にギブスを装着したままという痛々しいドラム録りではあったが
とにもかくにもⅩは再始動したのである

今では首にコルセットしてるYOSHIKIはあたりまえの姿で
むしろコルセット無しでドラム叩いてるの見ると
「お願いだからコルセットして叩いてぇ!!!」って思うけど
当時は痛々しい姿って思われるんですね汗


しかしその影で、TOSHIの喉が悪化したことも忘れられない悪夢だ

TOSHI
ずーっと調子は落としてたんですよ、やっぱり唄い過ぎで
ポリープじゃないんですけど、喉に血の膨らみが

でLAに来て調子が悪くて専門のお医者に診て貰ったら
「すぐに手術しなきゃ駄目だ」と言われて、「ちょっと待ってくれ」と…
YOSHIKIが倒れた後だったけど
それでも一応その後のスケジュールも決まりつつあったから

もう本当にいろんな事考えましたよ、状況とか
メンバーにもいろいろ相談したし
で結局、今回は別に手術しなくても
レコーディングだけは乗り切れるという医者の意見もあったんで
トレーニングや医者通いでケアしつつ、今の状態のままで行こうと

手術しちゃうと1ヵ月唄えないから、これ以上レコーディングを遅らせるのは
――というプレッシャーもちょっとあったし(笑)
まあ結局、今の唄い方直さないと切っても同じらしくて
気合い入っちゃいますから(笑)


YOSHIKIだけじゃなくてTOSHIまで爆弾抱えてshokoponヒー
本当に綱渡り状態のレコーディングだったんですね

そういえば1991年7月のTV番組でⅩメンバー1人1人インタビューうけてるなか
TOSHIだけジェスチャーしたり筆談してるのがありましたねw


 
墨字とか三年四組とか突っ込みどころ満載なのですが
名前を「とし」ってひらがなで書いてるのがカワイィsao☆



1991年4月下旬
「Jealousy」7月1日リリース死守!という決定が下る

1991年5月上旬
「Art Of Life」が外れる


「Art Of Life」が外れた事にについて語るYOSHIKI
純粋に見て貰いたいという僕の心情からすれば
改めて単独リリースするのは良かったですね


2枚組とはいえ1つのアルバムに納まるような曲じゃなかったのかもsao☆

1991年5月末
「Standing Sex」が外れる

収録されるはずだった曲が外されることになったのは
「時間との戦い vs レコード会社のプレッシャー」という
今まではなかったレコーディングの障害が発生したからである


その事について語るYOSHIKI
レコーディングはとにかく地獄でした
まあ“人生最大の痛み”もあるんですけども
今回の地獄は俺、作品に没頭したが故に作ってしまった地獄とは違って
外部からの地獄っていうの? 外から与えられてしまった地獄だから
だから……それは今後の反省点として変えていかないと
納得いかないところがある地獄
二度と繰り返してはいけない、地獄は

自分で原因を作ってしまう事よりも
こうやって期限を決められてしまう方がよっぽど苦しいそう

でもそうやって期限決めないとどんどんリリースが遅れてしまうのも
困ってしまうわけで…
そうゆうジレンマが「地獄」って言葉になっちゃうのかなΣ(lliд゚ノ)ノガぁーーン!!!


そして作業が大詰めになった段階では
スタジオ4つ、エンジニア5人、ディレクター3人という驚異的な複合作業と化した

喉に爆弾を抱えたTOSHIも徹夜連続の自殺行為とも言える
地獄の唄入れを余儀なくされ、腫れ上がって閉じてしまう声帯に鞭打って
文字通り「魂の叫び」を刻み込んだ


TOSHIィ~エーン
よくやったよ…
「Jealousy」だしてくれて、ありがとう泣く


1991年6月5日
TAIJI、HIDE、PATA 帰国





1991年6月7日
YOSHIKI、TOSHI帰国



帰国日を7日に遅らせたにも拘らず
YOSHIKIが、そしてTOSHI自身も納得いかない
“Say Anything”の「僅か2~3行のフレーズの直し」を残したまま無念の帰国


帰国したその日に「ミュージック・ステーション」生出演した直後

再びレコーディング作業に突入

その間もTOSHIが「人間の限界に達して」最大の危機を迎えるなどの
地獄絵図が続いたが


なんかここ、これだけしか書いてないけど
「人間の限界に達して」最大の危機って何があったの!?


1991年6月13日早朝
マスタリング終了

――満身創痍ながら、こうして『Jealousy』は完成した




1991年6月16日
TOSHI、喉の手術を受けるためLAへ飛ぶ





メンバーがそれぞれの“ジェラシー”について語ってますaya

YOSHIKI
ジェラシーを7,8年感じた事が無い
昔は持っていたのかもしれないけど、途中自信過剰になっちゃったのかな
…でもそれだけじゃないな
全ての事を肯定して考える、否定して考えないって
何年前かに頭ん中で決めたんですよ
“どんな人にも意味がある”
“どんな事でもきっと意味があるんじゃないか” とか
最近は、でも意味を持たせる事自体が馬鹿らしいと思い始めてるんだけど
でもやっぱり一旦肯定しといて受け止めようと考えたら
嫉妬心は無くなってくるんですよね


YOSHIKI自身は、周囲の人間や友達に対し“ジェラシー”を逆取材して
参考にしたという

その中で凄く印象に残ったのが、LAでの英語の先生に聞いた言葉で
“Love and Hate are opposite sides of same coin”
一つのコインの裏表ってイイ言葉だなあ、と思って


あれ?
“どんな人にも意味がある”
“どんな事でもきっと意味があるんじゃないか” って
HIDEの名言「物事には意味がある」と似てるsao☆
でも使い方がちょっと違うかもイヒヒ



PATA
俺“ジェラシー”って聞いても何の事だかわかんなかった、「ふーん」って
だって俺に似合わねえじゃん
人がいいギター持ってても「いいなあ」程度だもん
嫉妬しても始まらないからねえ
人がギター上手くても、「ああ、努力したんだろうな」だよ?
俺が練習すりゃあ済む事だし、でも演りたくない事なら俺演らないし
だってしょうがねえじゃん、自分は自分だから
という事で“Patas Nap”は穏和になっちゃったわけだな、これが


たしかに“ジェラシー”よりも“穏和”って言葉の方がぴったりの曲ですよねネコ・ニコニコ



HIDE
俺は3曲共“ジェラシー”を核に書いたから
俺が高い所に居たとして、下から登ってきて足を引っ張るようなのが
“ジェラシー”だと思うの
妬み、みたいな
俺もあるかもしれないけど、この性格だから露骨には出さない(笑)

で、まず“Joker”はお金関係の妬みで
“Miscast”は単に栄枯盛衰がモチーフ……
何か俺、全部妬み関係になってるなあ、何故なんだか(笑)
“Love Replica” は全然違う
“ジェラシー”からもう一つ連想したのがナルシストでね
ナルシスって自分の美しさに嫉妬してしまう男の話でしょ?
それを俺に当てはめただけ自分のレプリカに嫉妬するっていう
だから俺の場合、“ジェラシー”が勝手に歩いちゃった

テーマは“ジェラシー”という1つなのに
全然違う雰囲気の曲を3つも作るなんてすごいなぁ
HIDEの曲って曲ってゆーより物語みたいんもうっ



TAIJI
俺はやっぱり嫉妬深い方じゃないかね?
だけど昔ほどは嫉妬心とか感じなくなってきた
今は凄く確信を持った自分が居るからさあ
昔は「自分が自分が」っていう感じだったけど
ちょっと退いて「嫉妬かあ?」って考えられるかな
だから俺の曲は“Desperate Angel” も、“Voiceless Screaming”も
“ジェラシー”とは無縁なのかもしんないね、きっと
それはそれで俺なりの“ジェラシー”の在り方になってるのかも

PATAとは違う方向で“ジェラシー”と縁遠くなってますね
なのにPATAの曲も、TAIJIの曲も
「Jealousy」に似合わないって感じじゃないから不思議びっくり・ピンクマ



TOSHI
YOSHIKIとヴォーカル録りに時に話し合ってたテーマが
“30%の殺気”で……そんなのわかんないでしょ(笑)
でも僕が思った“ジェラシー”ってのも、非常に似たイメージで
“押し殺された殺気”っていうか
暗闇に紛れて目だけキラリと薄く光ってたりとか
熱い想いの中に冷たいものが走るとか
――喧嘩してる時だって爆発しまくって血が昇ってる奴よりも
冷静で何考えてるかわからないような奴、居るじゃないですか
ああいう殺気を感じますね


“30%の殺気”をここまで理解するTOSHIってすごいなぁsei
座談会でTAIJIが言ってた
レコーディングで俺達、メチャメチャ言うじゃん
 それをいちいち真に受けて、真剣に倍にして返す」
ってこーゆー所なのかなぺこり



五者五様の感情と情緒が錯綜した結果が
「Jealousy」をカオス的な個性の混乱に満ちた作品としたのだ




最後にもう一つ“ジェラシー” について語るYOSHIKI

俺は“ジェラシー”に恋愛をイメージする一方で
絶対自分の人生論、人生感覚が入ってきちゃう
今回も密かに“時の流れ”というものに対しての嫉妬があるのかもしれないな
愛を唄っているようで、実は苦しいとか生き方とかが出てきて
その少し具体的な表現が“時”って言葉なんですよ
で今の俺は、“時の流れに勝ちたい”と
例えば昔ジェラシー持っていろんな目に遭ったとしても
皆「今はどうも思わない」ってなるから
だから俺は“時が経てば全ては美しい思い出に”と
でもそれが俺は悔しくて
だって“時の流れ”はそこまで変えてしまうわけでしょ?人の心を
だから“時を止めて”とか言ってるわけです


壮絶なレコーディング状況を連想すれば意味深な言葉だし
また“瞬間の美学”に生きるYOSHIKI的な言葉でもある
そうした意味でも「生身」のⅩの姿がこの「Jealousy」に全て凝縮されているのだ


す、すごい…aya♥akn♥
“時”って絶対的なもので嫉妬とか勝ちたいとか
普通はそーゆー対象に見るなんてことさえ思わないのに
YOSHIKIは“時の流れに勝ちたい”って思うんだなぁ
そーゆー感性があの詩を生み出すんですねsao☆







次回はメンバー自身による、曲毎の演奏テクニック伝授ですaya