こんばんは！
フルーツパラダイス後半戦始まりました！
明日16日は在廊予定です。よろしくお願いします。
さて展示作品の紹介です。
全２点の２点目はこちら。
「誘惑」
フルーツパラダイスへの出展が決まった時に、正方形で、オシャレで、カラフルな作品を描きたいなぁと思って構図を練りました。
そして先日めっちゃシャレオツなワンピースを買ったので、
これはシャレオツなお洋服を着た女の子を描くしかない！と思っていたらいつの間にか裸だったんですよ！！凄くないですか？？
しかも正方形は45°傾けて菱形で使おうと思っていたんですよね。ﾄﾞｳｼﾃｺｳﾅｯﾀ……⁇
描こうと思っていた作品とはミリも被っていませんがまぁいつものことですね……。
テーマとしたフルーツは林檎です。
背景は林檎の花、ピアスは林檎の実……というよりは禁断の果実がモチーフ。
林檎の実の花言葉は「誘惑」で、御察しの通りアダムとエヴァの物語を引用しています。
蛇は男根の象徴だったりするそうですが、≒欲望の象徴なのかなと思っていて、
創世記においても知恵の実によって得るもののひとつは人間の内面の根幹ともなる欲望だったのかなと解釈しています。
あらゆること（作品の場合魅惑的な人？）からの誘惑、そしてそれに絡みつく執着、欲望、それらの人間としての当然さや滑稽さなんてものを考えながら描いた絵です。
画面上の人ですが、作品を見てくれた方に「中性的な人ですね」とお言葉をいただきました。
……描き手の好みが中性的な人っていうのが無意識に画面に現れたのかもしれない。
作業工程は、
和紙に落水麻紙→金箔→胡粉→墨で骨書き→岩絵の具→顔彩で調整
でした。
一番「禿げるゥ」って思いながら描いたのは蛇の鱗ですね……
写真だと分かり辛いですが岩絵の具を重ね塗りして凹凸がしっかり出るようにしました。
この手の細かい作業は好きなのですが、寒くて筆先の膠が固まってしまい、絵の具が上手く乗らなかったので心が折れかけました。
冬場の作業はこれだから嫌いです……。
あと岩絵の具を重ねたので分かり辛いですが、
胡粉の隙間から少しだけ金箔がのぞいていて、その表情がとても好きだなぁと思いました！
岩を乗せる前だと分かりやすいですね。
今後も使っていきたい表現です。
……以上、久し振りにまともに作品について更新しました。
でもやっぱり実物を見に来ていただけると嬉しいです。
残り2日ですが、寺田町の太陽とハリネズミさんにてお待ちしております！
それでは。