広瀬香美さんCMで『きらり』を聴いて

「わぁぴったんこ。藤井風さんらしいな。」
と思ったそう。

『きらり』の魅力を音楽家の視点から
たっぷりと解説されています🎵

藤井風さんの曲のどこがカッコイイ?
「小さい時からず~っと音楽に携わってきた
音楽の勉強をしてきた形跡があります。
クラシック・ジャズ・ポップスの勉強もしてる。
長きに渡って色んな音楽を色んな角度から
自分の中に取り込んで自分風にアウトプットして
組み合わせたりをやってきてるなという形跡が
彼の作品から醸し出されています。」

「YouTubeの作品とかも観てるんだけど
あっこれはジャズアレンジしてるなとか
これは完全にクラシックだなとか
ピアノの練習曲として仕上げてきてるなとか
ちゃんとテーマがあるんだよね。
小さい時からやっているのが音楽家として分かる。
藤井風さんは基盤がしっかりしている。
「『きらり』は見事に自分にしか書けない
解釈が自分にしかできないというような
作品だなと思って納得。
やっぱね。土台がしっかりしてるの。
色んなクラシックの素養もある。
基礎の勉強もしてる。
ジャズのルールも分かっている。
ポップスの書き方も分かっている。
色んなルールを全部分かった上で
基盤がしっかりしてる上での楽曲。
新しい楽曲の中にエキスが全部入っている。
音楽家たちが聴けば何のエキスか分かる。
読み解ける部分がある。

どうしてそう思う?
「『きらり』ではまず
モチーフ使いがクラシックだなと思わせます。
モチーフっていうのはAメロの冒頭の部分。
4小節の短いフレーズをたくさん繰り返す。
通常Bメロがあってサビがあったら変えていく。
サビをいちばん目立たせたいから
サビに似たようなモチーフの形のAメロは避ける。
サビが目立たなくなるから。
なんだけどもこの曲は面白いんですよ。
Aメロのモチーフをもう1回展開して使っている。
展開してというのは調を変えて
4つか5つか上げてコードを変えて
もう1回同じメロディの展開が来ている。
Aメロの中で。」

「Bメロもまた同じ展開来るのよ。
これしつこいの。
しつこいっていうのは自信なんです。
飽きさせない自信があるから
しつこくできるんですよ。
Bメロもモチーフ同じになっています。」

最初聴いた時すごいなと思ったのは…
「サビも同じモチーフが来てるんですよ。
リズムが違うだけなの。
(Aメロの冒頭部分とサビの)
メロディの構成音は一緒なんです。実は。
でもそれを感じさせないでしょ。
これはやっぱり腕なの。
で『 腕ありますよ』って彼はね
言ってるわけ。音楽家に対して。
『腕ありまっせオレ』聴いた音楽家たちは
『ありますね確かに~』な感じなんだよ。笑
なのでひとつのモチーフをしつこく使いきれる。
それを飽きさせなくて新鮮に感じさせる
という技術があるっていうのはやっぱり
色々な音楽を学んでアウトプットして
いっぱい色んな失敗を積み重ねてきている
形跡があるということ。
このしつこさって彼の特徴かなって思います。」

もうひとつ感心したのは…
「1番2番が終わって最後展開
Ah Ah…のすごくドラマティックな展開
これもよくよくクラシックにある手法。
よくクラシックの曲聴いてきてるんだな
っていう形跡があります。」

あとね…
「藤井風さんの楽曲が好きなのは
とても茶目っ気があるところ。
最後の終わり方に現れています。
プツッて。あれ!?終わり?っていう。
これも茶目っ気だね。
もっと聴きたいって思う時に
ハイ終わり!っていう。
意地悪に感じない。
彼の茶目っ気感を感じる。」


Ah Ah…のドラマティックな展開も
プツッて終わるのも
風さん&Yaffleさんならでは。

今回の広瀬香美さんのお話と
「スッキリ」「関ジャム」のYaffleさんのお話と
『きらり』アフタートークの風さんのお話が
繋がりました✨

「スッキリ」でYaffleさん

国立音楽大学時代は…

「作曲科ってとこでクラッシックの現代音楽

って言うんですけど…ザ学問。アカデミック

っていう感じの世界でしたね。」


広瀬香美さんも
クラシックの作曲科を卒業したそう!
あっ!国立音楽大学。
Yaffleさんの先輩でした。

昨年YouTubeで藤井風さんを知った

という広瀬香美さん。

「藤井風さんの楽曲というのは

去年から新曲等々を聴き始めていて

新しい展開・構成というのを

どんどん打ち出してきているので

同業者としてはとっても

アイデア満載の楽曲が多いので

すごく勉強になっています。

必ずチェックしています。」

「藤井風さんに香美1万票💞
めちゃくちゃ期待しています。

香美さんありがとうございます🙏
プロの音楽家の目から見ても
風さん&Yaffleさんの手法は
学びになるようなアイデア満載なんですね!


『きらり』アフタートークで風さん

イントロアウトロがバスっとないのはなぜ?

「デモの段階からそうでアウトロもそんな感じ。

でも最初はしっとりしとった。

むしろ青春病と被るんじゃないかと思って

即席で作ったイントロありバージョンを

Yaffleさんに送ったけどやっぱり要らんよって

なってやっぱりそうっすかって。」


「どういう即席イントロ作ったんかいうと…

なんかちょっと恥ずかしいなコレ。

即席イントロ公開✨

🎵荒れ狂う季節の中を 二人は一人きり さらり🎵

「この時はもう日本語ができてますね。」

 


風さんのスマホに録音されたピアノデモって
「関ジャム」で聴いた『青春病』もそうだけど
Yaffleさんへ届く前から完成形。

「関ジャム」でYaffleさん

風さんのコード進行について…

「本人は自覚的にこういうコードを

使ってやろうというタイプではなくて

響きでコードを覚えている。

感覚積みしてるんでアレンジして持ってくと

レコーディング当日に本人が忘れていたのか

ノっちゃって別のコードにしたりして

あっどうしようっていう…」


武部聡志さん

「本人が元をしっかり作っているんですね。

天才的ですね。それは。」


コードについてYaffleさん

「コードは過大評価されていると思ってる。

聴き馴染みのないコードはもうない。

100年位前にクラシックの人たちがやって

後は組み合わせ。

コードは既にやり尽くされている。

モダンにする為に残されているのはリズム。

『のれる』という言葉以上はない。

バラードでもイケイケな曲でも

聴いていて体が何となく動いちゃうような

曲を心掛けている。」


「スッキリ」でもYaffleさん

「のれる音楽が一番だと思ってる。

音楽のままに体が動いてれば成功。」


『きらり』はまさにそんな曲✨

『きらり』アフタートークで風さん

サビのコード進行を教えて!と言われて…

「どげんして教えりゃええん?コレ。」



「最初Gメジャーセブンスです。

どこにいたの🎵

F♯マイナーセブンス?

探してたよ🎵

ここが難しいな⤵︎ ︎何て言うんか分からん。

シラドレの♯ファの♯…

連れてって🎵

ここはEマイナーセブンスですね。

連れてって🎵

ここもちょっと変わったコード使ってます。

ちゃんと手見えるように映ってる?

連れてって🎵

Dメジャーセブンス?

ここ難しいよね⤵︎

連れてって🎵

これなんて言うんかパッとは出てこん。

何もかも🎵

ここでマイナーを1回挟みます。

捨ててくよ🎵

あとは一緒。

どこまでもどこまでも🎵

荒れくる季節の中も群衆の中も🎵

あとはワープ。ん?ループ。

君とならばさらりさらり🎵

新しい日々も拙い過去も全てがきらり🎵

最後Bメジャーセブンスに落ち着くのがポイント。

きらり感です✨」


「『青春病』と似てるんすよね。コード進行。

青春の病に侵され🎵(青春病)

連れてって連れてって🎵(きらり)

ちょっと似てます。

わしはこのコード進行が大好きです。

わしが使いがちなコード進行。

この曲はわしの好きが詰まりまくってますね。

タリリリリリリ タリリリリリリ~♪

よう使うじゃろ?あのメロディ。

あの傷は疼けど🎵(帰ろう)とか

青春の病に🎵好きやねん。」

 

 


 
そしてついに「助常傷無」もグッズに。





2009.06.25から12年🌱𓂃 𓈒𓏸
今日は風さんの大好きなマイコーの命日。
風さんに叡智を降ろしてくれていると良いなぁ。
マイコーもお空で歌っているようだから。

マイケルの曲を作曲したかった広瀬香美さんと
マイケルのように歌う人になりたかった風さん
世界平和を願う気持ちも受け継がれているなぁ
って思います。