2021.03.28放送の「関ジャム」 

藤井風さんの曲を

全曲プロデュースされているYaffleさんが

楽曲制作の流れについて解説されました。


武部聡志さんは

国立音楽大学の後輩のYaffleさんを

「多分 今 日本で一番時代に合った

最先端のサウンドを作る人」と紹介。



1月に放送された

「2020年プロが選ぶ年間ベスト10」では

全員が藤井風さんの曲を選出。番組史上初。

いしわたりさん『何なんw

川谷さん『罪の香り』

蔦谷さん『優しさ』


以前番組内で川谷絵音さんは

「こんなに全部持ってる人いました?」


ヒャダインさんは

「数十年に1人の天才!

僕がシンガーソングライターなら絶望していた。」


松尾潔さんは

「この20年に登場した男性シンガーソングライターで

米津玄師に比肩する唯一の存在。」



今回は『青春病』をもとに

「藤井風&Yaffleの楽曲制作の流れ」を解説。


①藤井風さんが作詞作曲

スマホで録音したピアノ弾き語りが

Yaffleさんへ届く。

………

ここでアレンジ前の

ピアノ弾き語りデモ音源を公開🎵

(もう既に完成されてる!

初めてラジオで弾き語りした時感じかな?)

………

初めてデモを聴いた時のYaffleさんの感想は

「90年代を想起させる時代感を持った曲。

これを今の時代に合うようにするには

どうしたらいいかと悩んだ。」


②アレンジの方向性を風さんが伝える。

・情景を伝えられる場合もある。

「ちょっとその景色分からないなと思ったのは

『 国道沿いの下校の夕日の流れる穏やかな光景』

下校っていうと表参道や246を通ってたんで…。」

都会育ちのYaffleさん。


・具体的な参考資料がある場合も!

『死ぬのがいいわ』→Lizzo

『特にない』→Nujabes

をイメージしてますと風さんから言われた。


わぁ~びっくり!

風さんInstagramのストーリーに上げてくれた🍃

「My inspiration for 死ぬのがいいわ

Truth Hurts』Lizzo

My inspiration for 特にない

Reflection EternalNujabes」


「誰それ?っていうのもあります。

普通はデモを聴いた段階で

何となくこうしたいんだなっていうのが

分かることが多いんですけど

藤井くんの場合はえ?それ?その曲で

そんな風にしたいんだっていう

全然完成品が思いつかない。」

意外性のあるアレンジイメージが多い。


『青春病』では風さんから

「青臭さと洗練の融合」という要望が!

そこでYaffleさんが目指したのが

「J‐POPの普遍性と2020年に馴染む今っぽさ」


①前奏にボーカルチョップをいれる。

全く関係ない曲のアカペラを切り刻んで

パズルみたいに混ぜてハメ直して

新しいメロディを作って曲にぶち込む。


②サビの情報量を減らす。

『青春病』は青春の曲ではなくて

青春の思い出に囚われた曲なので

20~30代が思う青春感が必要。

でもギターをジャカジャカ弾くと

声を邪魔して今っぽくない。

サビは歪ませたギターを単音で弾くアレンジ。

そうするとギターをかき鳴らすような

錯覚が起きるが音のスペースが空き

歌が際立ち今っぽい音に。

………

ここで『青春病』MV🎵



最初の「青春にさよならを~♪」の後の

「プルップ~♪」がボーカルチョップで

今の時代感を表現。

サビの「青春の病に侵され~♪」からは

歪んだ単音ギターで歌を際立たせる。

………


武部聡志さん

「こういうサウンドは

若い人は新鮮に感じるし

J‐POPをずっと聴いていた人は

懐かしさを感じる。

だから藤井風さんのファンは幅広い。

我々の世代にも訴えかける何かがある。」


コード進行についてYaffleさん

「本人は自覚的にこういうコードを

使ってやろうというタイプではなくて

響きでコードを覚えている。

感覚積みしてるんでアレンジして持ってくと

レコーディング当日に本人が忘れていたのか

ノっちゃって別のコードにしたりして

あっどうしようっていう…」

武部聡志さん

「本人が元をしっかり作っているんですね。

天才的ですねそれは。」


③アレンジ

Yaffleさんのアレンジのこだわりは?

「全部モダナイズ(現代化)すること」

ポップミュージックは時代感がないとダメで

2020年にリリースするなら2020年の香りを!


スピーカーが鳴るモダナイズアレンジ

=コード・音数などがスカスカでも

上質なポップス


・コード進行的にもスカスカに作り

    でもポップスとして成立する作り

・もう和音(コード)とかどうでもいい。

    誰も気にしていない。

・ボーカル・ベース・キックを出す。


「コードは過大評価されていると思ってる。

聴き馴染みのないコードはもうない。

100年位前にクラシックの人たちがやって

後は組み合わせ。

コードは既にやり尽くされている。

モダンにする為に残されているのはリズム。

「ノレる」という言葉以上はない。

バラードでもイケイケな曲でも

聴いていて体が何となく動いちゃうような

曲を心掛けている。」


④共同でレコーディング

⑤トラックダウン(仕上げ)

⑥マスタリング

amazing recording memberrrr of HEHN🔥


Yaffleさん貴重なお話とデモ音源を

ありがとうございました😭

『旅路』や武道館ライブの映像

お茶の間に流れて感激でした。


風さんはいつも良縁に恵まれているね。

風さんの音楽&Yaffleさんのアレンジ

これからも楽しみにしています🎵

  


番組内で一青窈さんの「ハナミズキ」は
9.11の後に作られた反戦歌と知りました。

 


橋本愛さんの「木綿のハンカチーフ」も

少し前に聴いたばかり…

風さんも「THE FIRST TAKE」に出ないかな?

 


風さんの「木綿のハンカチーフ」は

何度観ても左手の動きにびっくりします。