藤井風さんの曲を
全曲プロデュースされているYaffleさんが
楽曲制作の流れについて解説されました。
武部聡志さんは
国立音楽大学の後輩のYaffleさんを
「多分 今 日本で一番時代に合った
最先端のサウンドを作る人」と紹介。
1月に放送された
「2020年プロが選ぶ年間ベスト10」では
全員が藤井風さんの曲を選出。番組史上初。
いしわたりさん『何なんw』
川谷さん『罪の香り』
蔦谷さん『優しさ』
以前番組内で川谷絵音さんは
「こんなに全部持ってる人いました?」
「数十年に1人の天才!
僕がシンガーソングライターなら絶望していた。」
松尾潔さんは
「この20年に登場した男性シンガーソングライターで
米津玄師に比肩する唯一の存在。」
「藤井風&Yaffleの楽曲制作の流れ」を解説。
①藤井風さんが作詞作曲
スマホで録音したピアノ弾き語りが
Yaffleさんへ届く。
………
ここでアレンジ前の
ピアノ弾き語りデモ音源を公開🎵
(もう既に完成されてる!
初めてラジオで弾き語りした時の感じかな?)
………
初めてデモを聴いた時のYaffleさんの感想は
「90年代を想起させる時代感を持った曲。
これを今の時代に合うようにするには
どうしたらいいかと悩んだ。」
②アレンジの方向性を風さんが伝える。
・情景を伝えられる場合もある。
「ちょっとその景色分からないなと思ったのは
『 国道沿いの下校の夕日の流れる穏やかな光景』
下校っていうと表参道や246を通ってたんで…。」
都会育ちのYaffleさん。
・具体的な参考資料がある場合も!
『死ぬのがいいわ』→Lizzo
『特にない』→Nujabes
をイメージしてますと風さんから言われた。
わぁ~びっくり!
風さんInstagramのストーリーに上げてくれた🍃
「My inspiration for 死ぬのがいいわ
『Truth Hurts』Lizzo
My inspiration for 特にない
『Reflection Eternal』Nujabes」
「誰それ?っていうのもあります。
普通はデモを聴いた段階で
何となくこうしたいんだなっていうのが
分かることが多いんですけど
藤井くんの場合はえ?それ?その曲で
そんな風にしたいんだっていう
全然完成品が思いつかない。」
意外性のあるアレンジイメージが多い。
『青春病』では風さんから
「青臭さと洗練の融合」という要望が!
そこでYaffleさんが目指したのが
「J‐POPの普遍性と2020年に馴染む今っぽさ」
①前奏にボーカルチョップをいれる。
全く関係ない曲のアカペラを切り刻んで
パズルみたいに混ぜてハメ直して
新しいメロディを作って曲にぶち込む。
②サビの情報量を減らす。
『青春病』は青春の曲ではなくて
青春の思い出に囚われた曲なので
20~30代が思う青春感が必要。
でもギターをジャカジャカ弾くと
声を邪魔して今っぽくない。
↓
サビは歪ませたギターを単音で弾くアレンジ。
そうするとギターをかき鳴らすような
錯覚が起きるが音のスペースが空き
歌が際立ち今っぽい音に。
………
ここで『青春病』MV🎵
「プルップ~♪」がボーカルチョップで
今の時代感を表現。
サビの「青春の病に侵され~♪」からは
歪んだ単音ギターで歌を際立たせる。
………
武部聡志さん
「こういうサウンドは
若い人は新鮮に感じるし
J‐POPをずっと聴いていた人は
懐かしさを感じる。
だから藤井風さんのファンは幅広い。
我々の世代にも訴えかける何かがある。」
コード進行についてYaffleさん
「本人は自覚的にこういうコードを
使ってやろうというタイプではなくて
響きでコードを覚えている。
感覚積みしてるんでアレンジして持ってくと
レコーディング当日に本人が忘れていたのか
ノっちゃって別のコードにしたりして
あっどうしようっていう…」
武部聡志さん
「本人が元をしっかり作っているんですね。
天才的ですねそれは。」
③アレンジ
Yaffleさんのアレンジのこだわりは?
「全部モダナイズ(現代化)すること」
ポップミュージックは時代感がないとダメで
2020年にリリースするなら2020年の香りを!
スピーカーが鳴るモダナイズアレンジ
=コード・音数などがスカスカでも
上質なポップス
・コード進行的にもスカスカに作り
でもポップスとして成立する作り
・もう和音(コード)とかどうでもいい。
誰も気にしていない。
・ボーカル・ベース・キックを出す。
「コードは過大評価されていると思ってる。
聴き馴染みのないコードはもうない。
100年位前にクラシックの人たちがやって
後は組み合わせ。
コードは既にやり尽くされている。
モダンにする為に残されているのはリズム。
「ノレる」という言葉以上はない。
バラードでもイケイケな曲でも
聴いていて体が何となく動いちゃうような
曲を心掛けている。」
④共同でレコーディング
⑤トラックダウン(仕上げ)
⑥マスタリング
amazing recording memberrrr of HEHN🔥
Yaffleさん貴重なお話とデモ音源を
ありがとうございました😭
『旅路』や武道館ライブの映像も
お茶の間に流れて感激でした。
風さんはいつも良縁に恵まれているね。
風さんの音楽&Yaffleさんのアレンジ
これからも楽しみにしています🎵
橋本愛さんの「木綿のハンカチーフ」も
少し前に聴いたばかり…
風さんも「THE FIRST TAKE」に出ないかな?
風さんの「木綿のハンカチーフ」は
何度観ても左手の動きにびっくりします。