ねじめのアンドロメダマ号 LOAD TO SPACE☆゛

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宇宙の゚+。秘密゚+。オシエテクダサイ★彡

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とぼとぼと歩こう。

虚ろで冷たい視線はアスファルトに伏せて。

誰のことも見てはならない。

心の軋みを床の軋みに紛れ込ませて。

みしみしと歩こう。

とぼとぼと生きよう。

ぎゅっと握りしめてたどんぐりが汗まみれ。

キミに手渡すつもりが思わず鳩に投げつけた。

なんだかなあ。
なんだかYO!

待ちぼうけるにもほどがあるよね。

町も呆けて店閉まい。

なんだかなあ。
なんだかYO!

毛糸屋のシャッターの鍵穴に101個目のどんぐりを詰め込むよ。

どんぐり詰めるな!の貼り紙を引き裂いてヤギにあげようホトトギス。

なんだかなあ。
なんだかYO!

お~い!

3世紀元年。

4世紀元年とどっちが快適かい?

6世紀元年は元気かなあ。

9世紀元年によろしくね。

ぼくのどんぐりをよろしくね。

なんだかなあ。
なんだかYO!

ジョー・コールマンの掛け軸をどこに飾ろうホトトギス。

なんだかなあ。
なんだかYO!

鳩のフンまみれの車体でゴーイング。

アクセルちょい踏み。

どんぐりぎゅっと握りしめ赤信号ではブレーキべた踏み。

鳩にどんぐり投げつける。

なんだかなあ。
なんだかYO!

どんぐりころころ追いかけてったらラクダの死体に行き着いた。

なんだかなあ。
なんだかYO!

背中のコブを2つ並べてホットプレートで焼いてやろうかホトトギス。

なんだかなあ。
なんだかYO!
なんなんだかなあ。
なんだかYO!

さんまのハラワタきれいに食べたよ。

大根おろしでさっぱりしたよ。

あしたは仕事か。

なんだかなあ。
なんだかYO!
なんなんだかなあ。
なんだかYO!


汁男優が去り、オレが溶接のスパークと大型トラックのハイビームに目を眩ませている間に、Airaは地球の重力を脱ぎ捨てた設定になっていた。

心身の疲弊を噛み締め、左右下の6番7番をボロボロにして少し大人になったオレは、神妙に苔の世界に踏み入った。

エロい枝振りの五葉松と昭和レトロな精工舎の置き時計、黒田嘉治のともしびのような裸婦像を心の裾野に並べられたら、蛇の目ソースの鏡を覗いたオレが、「う~ん。マンダムだお~。」と呟く姿もだいぶ様になるようになるだろう。

ルリヲと亀。

ピロン1号とマチュ子。

昭和天皇の御真影。

オレの寂寥の陰りを照らすべく光を放つ物達。

乾燥しきってゴミのようにしょぼくれた苔が水を含んだ途端、小学校の通学路にばらまかれていた裏本のごわごわギラギラとした陰毛のように鬱蒼と膨らむ様は、オレの舌打ちを口笛に変える。

オレは待つ身だ。

チラシを見ながら、わかばをふかしながら、キミを待つ身だ。

キミとのり弁を食べた公園から、心の中で蹴飛ばすための小石をくすねたりしながら。

999円の長靴を買い、苔を眺め、苔に成るべくおにぎりせんべいをむさぼり、心の芯を冬眠させて。

春になったら、つくしを湯呑み盆栽にしたい。

今年はペヤングで年越ししよう。