ニーチェの馬 監督:タル・ベーラ 公開:2011年
これは映画ではない。絵画が動いている、もしくは生活、作業の記録映画である。
右手が動かない年老いた父とその娘の6日間の作業映画である。
セリフは少なめ、舞台のようにあっちへいったりこっちへいったり。
6日間通してすることは同じで、だんだん変化が現れてくる。
木食い虫がいなくなる。馬が食べなくなる。焼酎をもらいに人が訪ねてくる。流れ者がやってきて井戸水を飲む。井戸が枯れる。出て行くが戻って来る。火がつかなくなる。嵐がやむ。暗闇になる。
全体として、喪失、不食、諦念。
セリフの内容は意味がないように思える。ただ人が堕落し神もそれに加担し、そしていなくなった。といったことが根底にあるらしい。
こんな映画であれだけの評価をもらえるなら撮りたいと思う。
これが映画なら俺は映画を見ない。これが芸術なら俺は芸術を解さない。
一人で見る場合、一回二回は停止し休憩すると思う。特殊な環境下(映画館、酒を飲んでいる、友人と見ている、など)でない場合通しで見続けられないだろう。
スタバなどで見ていれば、ドヤァできる。
後半は早送りでも問題ないでしょう。