ドラムブレーキの分解をしました。点検、調整が必要です。 | 竹田市在住クルマ屋うえしま(りゅうちゃん)の記録 

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竹田市会々の(株)竹田整備工場に勤めています。
大分市のヤマハ専門オートバイ販売店YSP大分に勤めていました(R元年7月退職)
125cc大好きで複数所有。
4輪も大好きです。

長文で難しいことを時々書くかもしれないのでご注意ください。

おんせん県大分の竹田市在住、竹田市会々(あいあい)の(株)竹田整備工場に勤めている上島です。

今日は整備で「ドラムブレーキ」を分解、調整しました。
名前は聞いたことがあっても、見たことがある人は少ないかもしれません。


軽自動車の後輪タイヤを外した状態です。
「ブレーキドラム」という丸いカバーのような部品を外します。


ブレーキドラムを外すとこんな感じです。
車種によって少し違いはありますが、外から見えない仕組みです。


指差している場所が「ブレーキシュー」で、シューの外側に「ライニング」という部品があって、ここがブレーキドラムを内側から外へ向かって押すことで後輪の回転を止めます。


ブレーキドラムを内側から見た様子です。

ドラムブレーキは、軽い車やバイクには多く採用されています。
主に後輪ですが、理由はディスクブレーキに比べてブレーキをかける力を調整しにくいからです。
ディスクブレーキは「踏み込んだらその力に応じて効く」性質があります。

ドラム対してドラムブレーキは、効き始めたら途中で急に効きが変化する性質があります。

また、ブレーキドラムで覆われているので、水
が入ったら出ていきにくいので雨の日に効きが弱まることがあります。
そして、ブレーキダストというゴミが溜まっても、分解しないと外に出ていかないのも弱点です。

そんな弱点はありますが、多く採用されているのは「ブレーキの効き」と「減りにくさ」です。

ドラムブレーキは効きが弱いと思っている人も多いのですが、制動力はあります。
ただ、先程の弱点もあるので効きの良さより減りにくさを優先して採用されているんですね。

車検では、もちろんブレーキの分解清掃と遊び調整をします。
(ユーザー車検代行ではやっていないことが多いようです)
車検がない排気量のバイクだと、ブレーキ調整を全然していなくて遊びが大きく、効かない状態で走っている人もいます。

ブレーキは重要保安部品なので、心配なことがあったらすぐに点検整備に出して下さいね。