おんせん県大分の竹田市在住、竹田市会々(あいあい)の(株)竹田整備工場に勤めている上島です。
今日は整備で「ドラムブレーキ」を分解、調整しました。
名前は聞いたことがあっても、見たことがある人は少ないかもしれません。

ブレーキドラムを内側から見た様子です。
ドラムブレーキは、軽い車やバイクには多く採用されています。
主に後輪ですが、理由はディスクブレーキに比べてブレーキをかける力を調整しにくいからです。
ディスクブレーキは「踏み込んだらその力に応じて効く」性質があります。
ドラム対してドラムブレーキは、効き始めたら途中で急に効きが変化する性質があります。
また、ブレーキドラムで覆われているので、水
が入ったら出ていきにくいので雨の日に効きが弱まることがあります。
そして、ブレーキダストというゴミが溜まっても、分解しないと外に出ていかないのも弱点です。
そんな弱点はありますが、多く採用されているのは「ブレーキの効き」と「減りにくさ」です。
ドラムブレーキは効きが弱いと思っている人も多いのですが、制動力はあります。
ただ、先程の弱点もあるので効きの良さより減りにくさを優先して採用されているんですね。
車検では、もちろんブレーキの分解清掃と遊び調整をします。
(ユーザー車検代行ではやっていないことが多いようです)
車検がない排気量のバイクだと、ブレーキ調整を全然していなくて遊びが大きく、効かない状態で走っている人もいます。
ブレーキは重要保安部品なので、心配なことがあったらすぐに点検整備に出して下さいね。