エンジンを冷す大事な「冷却水」を交換していますか? | 竹田市在住クルマ屋うえしま(りゅうちゃん)の記録 

竹田市在住クルマ屋うえしま(りゅうちゃん)の記録 

竹田市会々の(株)竹田整備工場に勤めています。
大分市のヤマハ専門オートバイ販売店YSP大分に勤めていました(R元年7月退職)
125cc大好きで複数所有。
4輪も大好きです。

長文で難しいことを時々書くかもしれないのでご注意ください。

おんせん県大分の大分市賀来北にある、ヤマハオートバイ専門店YSP大分の上島です。

聞いたことはある、またはそんなもの知らないという人もいるでしょう、「冷却水」の説明をします。

クルマのほとんど、バイクだと125ccを超えるとほとんどが「水冷エンジン」です。
エンジンを冷やすときに冷却水を利用する仕組みです。

冷却水は「ラジエーター」という部品が走行中に風を受けて、冷やされます。
エンジンで熱くなった冷却水が、ホースを通じてラジエーターに、そしてまたエンジンへ、とぐるぐる循環するんですね。


写真はヤマハの三輪スポーツバイク「ナイケン」です。
見えにくいのですが、前輪の間、車体側にラジエーターがあります。


近寄ったらこんな感じです。
丸い部品がホーンで、その下にラジエーターがあります。
樹脂のカバーにおおわれていますね。

この冷却水は、冷やすだけなら水でも構いません。
しかし、それだと冬場に凍結します。
そこで、「LLC(ロングライフクーラント)」と呼ばれる冷却水が使われています。

また、内部が錆びないようにする役割もあります。


こちらがヤマハの「LLC」です。
4リットルいりですが、水と混ぜ合わせて希釈(薄めて量を調節)して使用します。

九州だと一対一(50%)くらいですね。
寒くなると濃度を(濃くして)変えて調節します。


このLLCは定期的に交換が必要で、ヤマハの場合は新車から5年、その後は3年ごとに交換するようメーカーは指定しています。
わが社の場合は、最初は3年目に、その後は2年ごとの交換をオススメしています。

言ってみれば車検の時期に合わせて交換をオススメしています。

車検のない400cc未満のバイクだと、一度も交換したことがない、という話もたくさんあります。
どうなるかというと、まずはLLCが劣化して冷却性能が落ちます。
そして、通路を洗浄する性能が落ちるので・・・最悪ラジエーターやパイプが詰まってしまうことがあります。

時々、「ラジエーターの警告が表示される」と入庫することがありますが、そんなときに点検すると、冷却水が灰色に濁っていたりします。
冷却水は赤や緑に着色されていますが、傷んで変色しているんですね。

最悪オーバーヒートしてエンジンが焼き付く可能性があるので、ぜひ定期的な交換をお願いします!

クルマの場合は、10年くらい前から「スーパーLLC」と呼ばれる10年以上交換する必要がない冷却水を採用しているしゃしゅが増えています。
自分のクルマはどうかな?と思ったら、お店に確認して下さいね。

交換する場合は、わが社の場合はだいたい4~5,000円程度で作業しています。
冷却水の必要量や作業内容で車種ごとに変わりますので、「交換したい!」と思ったらお問い合わせ下さいね。

ということで、冷却水(LLC)の説明でした!