おんせん県大分の大分市賀来北にある、ヤマハオートバイ専門店YSP大分の上島です。
いろいろな場所で「点検を受けて下さいね」としつこくお願いしています。
すると、「点検って受けなきゃいけないの?」と聞かれます。
わかります。
最近のクルマやバイク、丈夫でなかなか壊れませんからね。
でも、壊れてからでは遅いんですよね。
点検の目的は「調子の良い状態を維持すること」「不具合が起きる前に増し締めなどの調整をする」ことなので、「点検を受けたら調子が良くなった」としたら、それは不具合が起きる手前だったのかもしれません。

さて、この写真は何かわかりますか?
「ラジエーター」という、水冷エンジンの中を流れる冷却水を冷やす部品です。
きれいな状態と比べないとわかりにくいかもしれませんが、ラジエーターには「フィン」というヒダヒダがあって、そこで冷却水を冷やします。
上の写真は、そのヒダヒダがゴミで詰まってしまっています。
ということは、冷却水が冷えないんですね。
走っていて力が出ない、坂道でエンストするので預ったらこんな様子でした。
これは、冷却水が冷えないのでエンジンが冷えない・・・オーバーヒートしていたんです。
分解してみたらなるほど、ですが、いつはカバーされていて見えません。
こんな状態になるバイクは、まず定期的に整備していません。
毎日乗るので、忙しくて後回しになるんですね。
でも、ここまでの状態になると出先で止まったりするし、余計に修理代が発生します。
そのため、定期的な点検をお願いしていますし、不具合に気がついたら、早めに整備に出してもらいたいんです。
壊れてから、「おかしいと思っていた」と言われることが多いので・・・
ということで、定期的な点検と早めの整備をお願いしますね!