今はバイク屋に勤めていますが、元々はクルマ(四輪車)の方が好きで、二輪車の免許も社会人になってから取得しました。
二輪車と四輪車はエンジンを積んでタイヤにサスペンションがあって・・・という仕組みは同じですが、乗ってみても仕事で扱ってみてもずいぶん違います。
バイクは原付から大型まで、10年以上働いてきて様々な車種に乗りましたが、クルマはそんなに機会がありません。
お世話になっているマツダの営業さんが試乗をオススメしてくれるので、その機会に体験して「へぇ~」と感心するばかりですね。

乗る機会は少なくても、本や雑誌で情報を得たりしています。
勉強ではなくて趣味なので、好きな車種や雑誌に限られますが、クルマの技術的な進化はものすごいと感じます。
ただクルマもバイクも車体(フレーム)があって足回り(サスペンション)があって、エンジンにタイヤという大きな仕組みは変わっていません。
そうすると、基本的な仕組みや意味合いについては、30年前でも今でも変わらないわけですね。
エンジンの話だと、ガソリンでディーゼルでも、ハイブリッドでも電気モーターでも水素でも、動力があることは変わりません。
タイヤがあってハンドルがあって、という部分も同じです。
その意味で、私がとても読んでいて勉強になった本が福野礼一郎さんの「自動車ロン」シリーズです。
「自動車ロン」から始まって、「最後の自動車ロン」までで全5冊あります。
雑誌の連載をまとめているので、文章がやや強く感じるかもしれませんが、「クルマは基本が何より大事」ということを教えてもらいました。
数字ではわからないことがあるけど、数字は嘘をつかないのでしっかり拾い出して判断すればごまかせない、ということもわかる本です。
理詰めなので相性はあるでしょうし、「日本車はダメ」「外車最高」「トヨタはつまらない」と思っている方にも合わないと思います(笑)
そして、機械としてマトモだから売れるわけでは無いし、売れるのが良い商品なのもわかるし、良いものだから買うのではなくて、わかっていても情緒的(乗る人の好み)で買うのもわかります・・・
バイクなんて、特に情緒的な理由で買いますからね。
多くの人は乗らなくても生きていけますから。
そのことがとてもわかるようになって、今の仕事を続けられています。
福野礼一郎さんの話は輸入車が多いので、「自分にはあまり・・・」と思っている方にもこのシリーズはオススメですよ。