大型バイクはもちろん、排気量にかかわらずバイクを楽しんで下さいね! | 竹田市在住クルマ屋うえしま(りゅうちゃん)の記録 

竹田市在住クルマ屋うえしま(りゅうちゃん)の記録 

竹田市会々の(株)竹田整備工場に勤めています。
大分市のヤマハ専門オートバイ販売店YSP大分に勤めていました(R元年7月退職)
125cc大好きで複数所有。
4輪も大好きです。

長文で難しいことを時々書くかもしれないのでご注意ください。

大分県はおおむね良い天気が続いていますが、関東や関西では長雨や大雨の場所もあるようですね。


バイクに乗る人も乗らない人も、外出の際はお気をつけ下さいね!


おんせん県大分の大分市賀来北にある、ヤマハオートバイ専門店YSP大分に勤める上島です。 


さて、運転免許を取得する法律は長年のうちに様々な変化をしていますが、平成9年から公認自動車学校で「大型自動二輪車運転免許」を取得できる所が出てきました。


「大型自動二輪車運転免許」は、401cc以上で全ての排気量のバイクを運転できる免許です。


様々な条件をクリアする必要があるので、教習を行っている場所は限られます。


それでも、それまでは各県にほぼ一ヶ所しかない「運転免許試験場」での検定試験、通称「一発試験」を受験する(限定解除)しかなかったので、「大型自動二輪車免許」の取得はものすごく簡単になりました。


そこで、極端に言えば「誰でも大型バイクに乗れる」状況になり、「ビッグバイクブーム」が起きました。


以前は、お客さんが「どうせなら大型に」、「リッターバイクに乗りたい」と言っていましたね~


ビッグバイクブームを経験して、最近は「あんなに大きくなくても」とか、「維持するのが大変らしい」と、大型バイクではあっても600cc~900ccくらいの大きさを選ぶ方が多数派になりました。


・・・ながなが説明しましたが、以上の理由で、極論ですが、「お金と時間を出せば大型二輪車免許が買える」状況になったんです。


メーカー各社も、大型初バイクの方が扱いやすく、楽しめるバイクを開発しました。


さらに、最近の高性能バイクは「扱いやすいから高性能が引き出せる」方向になっています。


初めて乗っても、「あれ?結構乗れる」も感じるくらい、とっても間口が広いんですね。


しかし、そこが盲点でもあり、クルマで言えば「輸入高級外国車」みたいな位置の性能を持ったバイクが、たかだか150~300万円で買えてしまうんです。


クルマなら、位置づけで言うと1,500~3,000万円でくらいの性能が、ですよ。


となると、乗りやすいからって、簡単に買うのはどうなの?って思いませんか?


バイク屋が言うことか!?と思われるかもしれませんが、一昨年は、夏に大分県内でバイクの死亡事故が多発しました。


そのうち多くが、
・「50才台」
・「大型自動二輪車免許取得一年以内」
・「大型バイク所有一年以内」


・・・最近は、少なくとも大分県では、若い人の死亡事故は少ないんです。


バイクに乗っている、購入している年代など様々な理由が考えられますが、「若い兄ちゃんが無謀な運転をしてひっくり返る」より、「いい年のおいちゃんが自滅している」ほうが増えているんです。


まあ、大事故は起こしていないけど、粗っぽい運転の若者はいるので、年代問わず安全運転はお願いします。


さて、「じゃあ大きいバイクには乗るなってこと?」と思うかもしれませんが、そこまでは思いません。


私が思うのは、「できれば、尖ったスポーツタイプでは無い250~600ccで数年または2~3万㎞乗ってから、大型のハイパワーバイクに乗って欲しい」ということです。


大型のハイパワーバイク、なかでもスーパースポーツと呼ばれるバイクは、確かに高性能ですが、反面「タイヤやブレーキの性能維持に大金をかける必要がある」んです。


タイヤとブレーキをケチっていたら、楽しめないどころか、危険でしかありません。


また、発進と停止という基本動作がしっかりできなければ、これまた危険です。


どうしても乗りたい!という場合は、安心して乗れるように車体を調整して、練習をしていただきたいと思います。


買う気満々のお客さんには伝わりにくいのですが、できるだけ、以上の話をお伝えしたいと思っています。


バイクの練習には、オフロードバイクに乗った方が良いよ!と聞いたことがあるかもしれませんが、それはパワーが無いのでスピードが出過ぎることが無いことや、丈夫でいろいろ試せるから、なんですよね。


舗装していない場所を走れば、どれだけ「タイヤと路面のグリップ力(食いつく力)」に助けられていたかが、わかりますからね!


バイクは、乗ることでいろいろな場所に行ける、道を走ることができる、そしてその結果楽しくて幸せになる乗り物です。


ぜひとも、大きさや早さにとらわれずに楽しめるバイクを選んで、乗りこなして頂ければ!と思います。


ものすご~く長く書きましたが、ここまでお読み頂いた方がいましたら、ありがとうございました!