いつも、あまり役に立たないことを書いていますが、ふだんは仕事に全然役に立たない本を読んでいます。
今勉強していることの中で、「自分の好きなことを徹底的に楽しんで、発信する」ということがあります。
しかし、これは、他の人には話しても、滅多に盛り上がらない・・・
と、いうのが、日常生活に役に立たない中でも、歴史や思想に関する本が好きです。
いつも私の拙い文章を読んでくださる皆様も、私の趣味には同意して下さらないことでしょう・・・
ということで、興味のない方はここでお別れです。
また明日!笑顔でお会いしましょう!
さて、今回読み終わった本は、「近代民主主義とその展望」
福田歓一著作で、岩波新書黄版の一冊目です。

初版は昭和52(1977)年です。
「近代民主主義」とありますが、
・古代ポリスにおける初期民主主義の始まり
・イギリスにおける成立と発展
・フランス革命を通して、その成立と発展
・北アメリカでの成立と発展
といった内容が、講演形式でかなり分かりやすく解説されています。
本当にわかりやすいんですよ。
・・・興味があれば、ですが。
終章は、本が書かれた当時の世界情勢で書かれているので、現在の目でみれば
「社会主義国家の民主主義政策や思想の記述が、甘すぎる」
のですが、その当時では仕方がありません。
それより、多数決は民主主義に限った制度ではなく擬制(フィクション)だと(当たり前ですが)はっきり書いているのはおもしろいところです。
でも、民主主義そのものがイデオロギー(論証不可能な妄想体系)なのに、基本的人権と合わせて「絶対の真理」のように書いているのは、読んでいて不思議です。
その主張はともかく、民主主義の成立過程は大変勉強になりました。
この本はなかなか古本でも見つからなくて、アマゾンでも2000円ほどしますので、また図書館で借りて読み返すつもりです。
こんな時、図書館はありがたい存在ですね!
ここまでお読み頂いた方がいたら、お疲れ様でした。
私も勉強中ですので、議論することもできませんが、こんな本ばかり読んでいます。
この本を読んだことが、何か役に立つかさっぱりわかりませんが、面白く読めたので、気持ちを新たに頑張っていきますね!