傲慢と善良
あらすじ
婚約者の真実(まみ)が忽然と姿を消してしまい、その居場所を探すため、架(かける)は彼女の「過去」と向き合うことになる。
消えてしまった真実はどこに行ったのか、彼女の過去を知って何が分かるか。
感じたこと
・姿を消したって、ミステリ始まった?(恋愛小説と聞いていたため)
・田舎の母あるあるが書いてあるよここに(と思うほど既視感があった)
・読んでて自分のことのようで居心地が悪く感じたのは私だけじゃないと思いたい。
・善良さこそ良いものとされるけど、誰しも傲慢さを持ち合わせているんじゃないか。
・私はこの登場人物たちとは違うって思ったら、それこそが見下しているってこと。
・自分の感じたことだけを信じる世界の狭さたるや。
こんな人におすすめ
・恋愛で上手くいかないなと感じたことある。
・親や友達、周りの人に恋愛、恋人、結婚について何か言われたことがある。
自分の今までを振り返り、何も誇れる人生じゃないなと自己嫌悪。
イライラしたりモヤモヤしながら読んだわけだけど、この感情はきっと自分と正反対だからではなく、自分の曖昧さが露見したから。
言葉にしづらくて、自分が虚しくなるような、情けなくなるような気がして考えるのを避けて逃げてきたことが丁寧に描写してあって今更ながらに辛くなったんだなと。
他人を無意識に見下したり、妥協したり、後悔したり。
そしてこんなに今、自分はいい人間ではないと自己評価低めに書いたが、そんな自分が大事で、自己愛が強い。
自分のことが大事でしょうがないんですよね。自分を守らなきゃいけない。
自分が誰かを傷付けたとか、自分が悪いことをしたなんて思いたくもない。
恋愛ってなんだろうな、人を愛するって難しいなと思ったけど、自分なりに思ったのはその人を思いやって許せるかとかなのかな。
この人はこうだと決めつけるんじゃなくて、相手を思いやれたらって思った。
あれでもこれって恋愛だけじゃないのか?難しいなあ。
まだまだ考えて生きていこうと思います![]()












