あんこの魔法にやられた午後
お昼ごはんを食べた私の手元にあるは、どら焼き。
名前は「どどらー」。北海道から来たらしい。「どどらー」という、なんとも昭和特撮ヒーローみたいな名乗りにもう好感しかない。
袋を開けた瞬間から、もう違った。
あんこの香りが、ふわっ。
手に取ると、ずっしり。
重い。真剣に重い。
ひと口かじったら、もう無理だった。
「なにこれ、優勝してる…」と、口の中で誰かがつぶやいた(私だけど)。
あんこが、ぎっしり。なのに甘すぎない。十勝産の小豆とか言われても、「ああ、わかる…」とつい北海道に向かってうなずいてしまった。あんこがねっちりしててくどくない。あんこの見た目で皮を忘れそうになるけど、皮もふわっとしてて、あんこを全力で受け止めてる感じ。これが運命の皮…いや、出会い。これは出会っちゃったよ。
ふう…食べた。と満足するも、気づいたらAmazonを開いていて、条件反射で「どどらー」と検索。カートに入れ買う気満々というか、もう買ってた。
冷静な私だったら1個あたりの単価計算して「ちょっと高くない?」とか9個入りの表示を見ては「いくらお裾分けの量を数えても食べすぎにならない?」と心の中で待ったが入っただろうけど、甘党の私が「これは食養生」と一蹴。そうだよね。どっちも私だ。争わないで。
北海道ってこんなにもずるい。美味しいものを隠し持って、ちょこちょことひょっこり出してくるなんて。
これからは「どどらー」ファン名乗らせてください。ことあるごとに買わせてください。なんなら冷凍庫に常備したい。非常時にもおやつにも、人生の隙間を埋めてくれるのは、こういう見た目も含めて強い和菓子だったりするんだよきっと。
もうみんな一旦食べて!!!!!
↓3個入りもあるけど送料高い;;


