【心魂ミュージカル・スクランブル】に出演して by 代表・杉口秀樹 | ~エクストリームな生活~

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皆さんこんばんは。
韓国ツアー、ブログリレーはいかがだったでしょうか。

今日は韓国ツアー後、心魂公演を終えた代表杉口の振り返りです‼️

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心魂ミュージカル・スクランブルを見にきて下さった皆さん、ありがとうございました!

立ち上げ当初から知っていて、何度も見に行っては泣かされ続けてきた心魂の舞台に出させて頂いて光栄でした。

心魂にはこれまでのどのような仕事とも違ったことが3つありました。


まずは「お客様の安全第一」
通常の舞台で、お客様が急に走り出したり大声で歌い出したりすることはなく、またそれを良しとすることもありません。本番の客席を急に特殊な機械の配線が塞いでいたりなどもなく。
ですが心魂の舞台にはそれが普通に起きて、演者もそれを前提に対応していく。
スタントの仕事では撮影中のスタッフの完全管理等も業務です。でもそれはあくまで裏の仕事にまわったときのことで、自分の出番のときは自分の身を守りながら最大限を表現出来るように全神経集中する。
ですが演者の立場からもそれを気にしながら本番をするというのは、ならではの体験でした。


次に「仕事ではない」
体調が悪い、怪我をしてる、足場が悪い、ギャラが安い。
我々の仕事は手を抜こうと思えばいくらでも言い訳を作れます。スタントもアクロバットも普通にお芝居しているよりも圧倒的にリスクが高いので、本当ならちゃんと保証や報酬が約束されている環境でなければ無理をするべきではありません。
せっかくできるようになった技を見てもらいたいからと、自己満足でやり続けて結局自分達の価値を下げ、都合の良いように使われてしまうこともよくあります。
ただ、確実に『誰かの為になっている』『社会に役立っている』。そんな実感があれば、『予算がないから』とか『ボランティアだと思って』などという変な絡め手を使ってこなくても我々は自らリスクをとって高いパフォーマンスが出来ます。
そんな、会場まで見に来てくれた人達に出来うる最大限を思い出として持ち帰ってもらいたい、そんな気持ちにさせてくれる公演でした。


最後はなんといっても「共に生きる」
もちろん、どのような舞台でも大事にされていることだとは思いますが、これほどリアルに「これが最後になるかもしれない」という、ものすごいものがのしかかっている本番もなかったです。
来てくれたお客様にとって、もしかしたら今回の本番がその人にとっての最後の楽しい思い出になるかもしれない。
信条として俺は、自分の人生の質はどれだけたくさんのドキドキワクワクを経験できたか、としています。(個人的な考えです)
せっかく生まれて来た人生、一呼吸するだけでも一笑いするだけでも何もないより圧倒的に素敵なことだと思いますが、そこに一回でも多くのドキドキワクワクを共有できたならエンターティナーとしての冥利に尽きます。


ともすれば自己満足の世界に陥ってしまいそうになる我々の仕事に「誇り」を持つことを確認させてくれる。
そして誰かのために演じるときにこそ最大限の力を発揮できる、XMA−JAPANはそういうチームでありたいと思いました。
こちらからご提供させて頂いたものの、その何倍ものお返しを頂いてしまった、そう思える心魂ミュージカル・スクランブルでした。

時間を共有さてもらった皆さん、ありがとうございました!

杉口 秀樹