中国では貨幣価値との戦いが王朝の歴史を決めるといえる。中国においては公的な金貨銀貨は北宋四代仁宗の時代以降兌換紙幣の発行と共に消えたが、頻繁に税収不足と奢侈に走る貴族や商人の為に大量発行して信用を毀損してインフレを発生させた。この為に民間レベルで銀貨の私的鋳造が頻発して通貨制度は不安定になって、人民の生活も不安定になって貧しくなって政情不安となる。
その為に人口増加が成長率を超えた時に貧困から白蓮教徒の乱ys五斗米道などの新興宗教による内乱か、契丹族や女真族やモンゴル民族など異民族による侵略で王朝交代がおこる。
私的鋳造の銀貨は公的な保障のない通貨で重量で価値が決まる為に、国家は納税の際の公的な価値標準を決めていた為に私的価値と公的価値に乖離が発生する。