”オンライン原書会「2017年 この1冊」 | シーシャンのブログ

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あけましておめでとうございます照れ

いまさらになってしまいますが、先月のオンライン原書会のテーマである「2017年この一冊」ということで2017年は11月になって原書を読み始めたので前回書いた流星の絆と12月に読んだ「我不是潘金莲」のみなので今回は「我不是潘金莲」について書きたいと思います。

 

天天さんと同じ時期に同じ本を読んでいたんですが、これは偶然というよりは前回の原書会で刘震云が面白いという話を聞いたので、それでちょうど選んだのが重なったんだと思いますが、本当に面白かったです!

 

2冊しか読んでないうちの1冊ではありますが、ほかに読んでいたとしても2017年の1冊として選んでいたと思います。

 

あらすじは、李雪莲という女性が主人公なんですが、2人目の子供を妊娠してしまいその子を産むために偽の離婚をした後、出産後元旦那が内緒で他の女性と結婚してしまい本当の離婚になってしまい、そのことに怒った李雪莲は元旦那との離婚は嘘だったと裁判所に認めてもらい、さらにそのあとでまた離婚する事で元旦那に復讐をしようとする・・・という話なんですが、そこからあんな風に展開していくのか~と終始圧倒されました。

 

全体を通すとありえない展開だと思うんですが、それぞれの出来事が中国でありそうな内容なので、こういう事もありえるのかもと思わされました。

 

日本ではこんな展開にはならないと思うので、これこそ中国の原書を読む醍醐味という気がして、やっぱりまた原書読み始めてよかった~と思ったので、2017年の1冊に選ぶのにふさわしいなと思っています。

 

この小説は主人公こそ女性ですが、全体的に男性が多くて、女性はあまり出てきてない気が

します。

個人的には元旦那と結婚した女性とかもっとドロドロした感じでるのかな?と思ってました。中国だから地位の高い人の中に女性がいてもおかしくないと思うので、そういう人だったらどうしたかな?と思いました。

 

まあでも中国は日本よりも権力に対しての忖度があって、そういうところと、李雪莲の権力を恐れないKYっぷりが小説としては面白いので、女性同士のドロドロだとテーマがぶれてしまうと思うのかもしれません。

 

2018年も面白い原書に出会いたいと思いますウインク