『贖罪』 湊 かなえ | OYJ Dimension

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単なる備忘録として。

『贖罪』 

湊 かなえ 

2009年6月15日 初版発行  

株式会社東京創元社 

Book Off \220- 

 

 紗英、真紀、晶子、由佳、エミリは小学生で、一緒に遊ぶ中だった。ある日、5人でバレボールで遊んでいると、知らない男性が、「プールの更衣室の修理にやってきたので、だれか一人、手伝ってくれないか?」と声をかけ、エミリを連れて行った。「残りの子はおとなしく待っていたら、アイスを買ってあげるから」と言い残してエミリを連れて行ってしまう。

 

 帰宅の時間を知らせる音楽が流れて、更衣室に見に行くと、エミリが殺されていた。幼い女の子たちは大きな衝撃を受け、この殺人事件がトラウマとなり、その後の生活が上手くいかなくなる。友人の殺人事件に巻き込まれた四人の女子小学生の事件後の人生と娘のエミリを殺された母親麻子の複雑な心の迷走が描かれる。各章は夫々四人の子供たちの事件後の人生を描いた、話がつながった短編連作の形になっている。 

 

フランス人形: 事件後の紗英が描かれる。紗英は事件のショックで生理が止まってしまう。社会人となり、小学校の時の転校生と結婚することになるが。 

 

PTA臨時総会: 真紀は教員となる。真紀のプールの授業時間中に不審者が子共たちを襲う。 

 

くまの兄妹: 晶子も過去の事件に囚われて、新たな事件に巻き込まれる。 

 

とつきとおか: 由佳は姉の夫と関係が出来、身ごもってしまう。 

 

償い 

 

終章 

 

「贖罪」を読み終わると、エミリを殺した犯人とその理由もわかるが、一つだけ「犯人はそこまでやるか?」と思う点があった。同じ質問を<Yahoo JAPAN 知恵袋>にしている人が居て、回答も寄せられていた。気になる方は、読了後にチェックしてみると良いかも。 

 

<Yahoo JAPAN 知恵袋>湊かなえさんの贖罪について質問です。