OYJ Dimension

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単なる備忘録として。

 マドリッドから車で小一時間ほど北東に走るとアルカラ・デ・エレーナス(Alcalá de Henares)という世界遺産の街が有る。ある日の午後に会議参加者で遠足というか、社会見学に出かけた。1293年創設のアルカラ大学(スペインで最古の大学:のちにコンプルテンセ大学になり、今はまたアルカラ大学になっている)の中を見学させてもらった。

 

 

 この町は、ドンキホーテで有名なセルバンテスの故郷だそうだ。セルバンテスの銅像もあった。町は大学を中心としたヨーロッパの街という感じで、教会の大聖堂のようなところで大学生が講義を受けていて、欧州の名門大学という感じだ。

 

 

 最も驚いたのは、街のそこら中でコウノトリが営巣していることだ。6月初めだから、雛に餌を運ぶのに忙しい時期だったかも知らん。大学の塔の上などに、確認しただけで10番近くいた。シュバシコウ(朱嘴鸛:赤いくちばしのコウノトリ ヨーロッパコウノトリ)と呼ばれる日本の豊岡で繁殖しているコウノトリの亜種だとのこと。日本のコウノトリより一周り小さく、嘴が赤い。目の周りは赤くない(日本のは目の周りが赤く歌舞伎調)。街や大学よりもコウノトリばかり見ていた。

 

 

 

 

 マドリッドは内陸のためか、朝晩の気温差が大きく、朝は15℃くらいで上着が欲しいが、昼前には30℃超えとなる。5月末で、この調子なので、7,8月が恐ろしい感じだ。アルカラ・デ・エレーナスにもマドリッドにも、街角に公園があり、木陰に入ると風が涼やかで、読書には最適だ。沖縄も夏の日差しは厳しいが、日陰に入ると人心地つけるのは似ている。

 

 

 

 

 

 

 

『蜩ノ記(ひぐらしのき)』 

葉室 麟 

祥伝社 

平成24年2月15日 第9刷発行 

Book Off OnLine \220- 

 

 葉室氏の小説を初めて読んだ。武士の在り方を具体例をもって示すようなお話で、武士道とはかくあるべきと言う感じの物語。最終的には、主人公を罠にかけた家老に負けを認めさせ、自らは腹を切る。家老の言うなりに動く、役人たちが登場するが、「こんな人間にはなりたくない」と思うけど、なかなか戸田秋谷(小説の主人公のひとり)の様に生きるのは難しいと思う。道徳の教科書のような小説だった。あらすじは、帯に書かれている。 

 

 

 

 

 

 

 熊本空港から離陸してすぐに、八代市が見下ろせた。球磨川と不知火海が作った平野部が眼下に広がっていた。熊本地方は梅雨入りしたばかりで、曇っていた。

 


 

 沖縄から熊本への2泊3日の出張時にこの本を抱えて行って、読んだ。旅の途中の読書は本と風景風物が連結して思い出に残る。今年の沖縄の梅雨は一時に大量に雨が降った。しばし沖縄の大雨から避難して熊本へ。熊本の晴天を楽しみ、

 

 

 馬刺しを楽しんで、沖縄に戻った日に梅雨明けした(2024/6/20)。

それから暑い日が続いている。7月は沖縄のベストシーズンの始まりらしい。 

 今日は日差しがさすように熱い。 

 

 

 

 

 内戦状態のペイン(1937年4月)、反政府側のフランコ軍を支援するナチス・ドイツ軍がスペイン北部バスク地方の町ゲルニカを無差別爆撃した時のことを描いた作品

 

2024/5/29 レイナ・ソフィア美術センター@マドリッドにて

 

 ソフィア美術センターは、夕方19:00から21:00の時間は、ほとんど毎日無料で見学できる。この日も19:00を目指して出かけた。サマータイムなので、21:30くらいまでは明るい。他にも、ピカソ、ダリ、ミロなどのスペイン出身の作家の作品が数多く収蔵されている。無料の2時間では見切れないので、しっかり見学したいのなら、少なくとも2回位は行く必要がありそう。

 

 

 プラド美術館、テッセン・ボルネミッサ美術館と併せて、マドリッドで行くべき3大美術館だと思う。プラド(15€)以外は、日を選ぶと無料で入ることが出来る。

 

ソフィア美術センター前からマドリッドの中央駅であるアトーチャー駅を臨む。現地の21時を少し回った時間。