わたしたちは自分の価値観がいつまでも大切にされたい。
大切に思うものを他の人にも大切に思ってもらいたいと感じる。
そこから政治が生じる。
価値というのは非常に難しい概念だが、それぞれの人が大切にしているものを思い浮かべ、そのことに対する理由付けというように捉えると、少しわかりやすくなる。
「俺の好きなあいつを一緒に好いてくれ」
「俺の嫌いなあいつを一緒に嫌ってくれ」
これだけが政治の本質である。
本当は政治というのは「思想(政策)に」共感して臨むもので、「人に」共感して臨むものではない(本当はね)。
信仰も同じく、「教えに」共感して歩むもので、「人に」共感して歩むものではない(本当はね)。
日本の政治のレベルが低いのは、一部を除きほとんどが「人に」共感したりしなかったりで離合集散や党名変更を繰り返しているからだろう。
しかし人と思想とは切り離して考えられないものだという見方もある。
また、あたしも「教えに」ではなく「人に」共感して受洗したからあんまり偉そうなことは言えない。