同性婚や夫婦別姓より外国人参政権の方が大事だと思います | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 中絶も同性婚も夫婦別姓もアフターピルもよく考えたら自分とは何の関係もない話題だな~と思ったら急激に熱が冷めてきました。

 アメリカの中絶論争は宗教的問題が深く絡んでてちょいと難しいので置いとくとしまして、少なくとも我が国においては、同性婚や夫婦別姓よりは定住外国人参政権の方が喫緊且つ重要な課題です。決して前者が重要な問題ではないと言っているのではなく、後者に比べて優先度が低いということです。

 だってそうではないでしょうか。べつに同性どうし愛しあうことや一緒に暮らすこと、配偶者の一方が日常で旧姓を使用することが禁じられているわけではありませんし、異性愛者にしても同性愛者にしてもそもそもパートナーがいない、できない人にはそれらは何の関係もない話題です。

 個人的には、同性婚が認められたら恋人のいない同性愛者が余計肩身が狭くなるんじゃないかと思っています。べつに同性愛者だから全員恋人がいるわけじゃないでしょう。異性愛者だから全員恋人がいる、結婚するわけじゃないのと同じように。

 また、夫婦別姓が選べるようになっても、戸籍制度がある限りそんなに意味ないとも思っています。いずれにせよ諸悪の根源は天皇制なんですが、ここら辺はこれまたちょいと難しい話なのでまた別の機会に譲りましょう。

 「同性どうしだから結婚できないのは不当だ」と主張されている方たちは、元々婚姻制度というのは何のためにあるのかについて国が言っていることは一応整合性があることと、異性愛者だからといって皆が好きな人と結婚できるわけではないことを理解していただきたいと思います。また、「結婚をしているから」「長くつきあっている恋人がいるから」人として優れているとか価値が高いということではないことも覚えていただきたい。

 何度も言いますが、あたしは同性婚や夫婦別姓に反対しているのではなくて、寧ろ賛成する立場です。前者については特に反対する理由がないから、という消極的賛成、後者に関しては積極的賛成です。

 また、前の記事で在日コリアンについて言及したのと同様、LGBTとか性的少数者と呼ばれる人たちが生きやすい社会はあたしにとっても生きやすい社会だろうから、そういう社会であってほしいと思っています。

 ただ、今回の記事の趣旨は、同性婚や夫婦別姓より大事な課題があるのではないかということです。

 べつに定住外国人参政権については急に言い出したことじゃなくて四半世紀、多分もっと前から関心持ってるんですよ。

 

 法的な結婚ができなくても、別姓が選べなくても(少なくともあたしは今の所)べつにいいですが、選挙権がなかったら嫌ですね。そもそも、同性婚でも夫婦別姓でも何でもいいですが、自分のしてほしい政策を進めてくれる候補者に投票しようと思ってもできないんですからね。

 今の日本に、三代も四代も前から日本に住んでいて、日本語しか話せず、真面目に働いて税金を納めているのに、十八になろうが二十になろうが二十五になろうが選挙権も被選挙権も認められない人がいるなんて大変なことです。日本国籍を取得するという、ある意味自分のアイデンティティの一つを捨て去る、多分その人にとっていくらか苦しい選択をしない限り。

 ちなみに婚姻は書類一枚でできますが、日本国籍の取得手続きはとてつもなくめんどくさいらしいです。