安倍晋三氏「プーチン氏は信長みたいなもの、力の信奉者だ」指摘
2022/4/22 14:03(最終更新 4/22 14:47)
https://mainichi.jp/articles/20220422/k00/00m/010/088000c
安倍晋三元首相は21日夜、東京都内で開かれた夕刊フジ主催のシンポジウムで、ウクライナを侵攻したロシアのプーチン大統領について「非常に合理主義者で、基本的には力の信奉者だ」と指摘。「言ってみれば戦国時代の武将みたいなもの。たとえば織田信長に人権を守れと言っても全然通用しない」と語った。
また、ウクライナ侵攻について安倍氏は「プーチンが長い間、独裁政権を確立するなかで情報分析が的確に行われず、大きな間違った判断をした結果だと思う」と分析した。
何という愚かな譬えでしょうか。人権という概念すらなかった時代の人に現代の政治家を準えてどうするのでしょうか。
もちろん信長が人道主義者などとは思いませんけれども、「人権を守れ」と言っても通じないのはべつに信長だからではなくて、当時の人全員通じません。ナンセンスです。
「私は人権とか人命とか民主主義とかいうものがそれほど大事なものとは思っていない」
「そういうのは時代によっても変わるし。例えば、何百年も前の人に人権や民主主義などと言っても通じないように、何百年も後の人に言っても通じないことも考えられる(だから、そんなのは大事にしなくていいんだ)」
とネトウヨユーチューバーの恵那蘭丸くん(仮名)が言っていました。
それが彼の本音なんでしょうが、さすがに議員の身分にある内は言えなかったと見えます。
恵那くんは安倍のことを「国家観のある方」と褒めちぎっていました。
彼の言う「国家観」というのが何を指すのかあたしにはいまいちわからないのですが、それこそ時代によっても変わるものです。
彼は自身の矛盾には気づかないのでしょう。人権や民主主義が保障されないのだったら君がそんな減らず口を叩く権利も保障されないんだよ、と言ってやった方がいいんだろうか。
恵那くんは普遍的なものを信じない人なんでしょうね。
あたしはそういうのは信じる方です。
普遍的なものとは何かというと、例えば、人の理想とか良心などです。
史上最も美しく、シンプルに性善説を説明したのは孟子です。
イエス・キリストより三百年早くラブ&ピースのメッセージを世界に向かって発したヤツです。
真理というのはとても美しく、シンプルなものです。
孟子と性善説 - 川村 清夫 | The Professional Translator (ザ・プロフェッショナル・トランスレーター) - バベル・プレス (r-cms.jp)
成程、「そういうの(価値観やそれに基づく制度など)は時代によっても変わる」という恵那くんの指摘は間違ってはいない。
けれども今は人権、人命、人道、民主主義などを価値の高いものとして大事にする時代だし、これからもっと大事にするように全人類が努力するべきだとあたしは思います。
人類は「民主(耳を傾ける)・独立(自分も相手も大切にする)・平和(暴言暴力に訴えない)」の三位一体が支配する世界に向かって成熟していくもので、この流れは不可逆だとあたしは直観しています。
あたしは恵那くんと違って、「国家」というものをそれほど大事に思っていない。でも、日本に国家としての使命というものがあるんだとしたら、その流れを加速するための旗振り役になることなんじゃないでしょうか。
主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
最早戦うことを学ばない。
ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう。
(旧約聖書「イザヤ書」2:4-5)
孟子先生の言いたいことを意訳すると、「良心というのはだいたいの人に元々備わっているもので、それは信ずるに値する尊いものだ」ということなんですが、個人的にはその「だいたいの人」って所が曲者だと思います(-”-;)
参考
理解と寛容と友愛の方程式 | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る (ameblo.jp)
たとえ天使の言葉を語ろうとも | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る (ameblo.jp)
光の子として歩みなさい。光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。(エフェソ5:8-9) | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る (ameblo.jp)
「終わりに、兄弟たち、全て真実なこと、全て気高いこと、全て正しいこと、全て清いこと、全て愛すべきこと、全て名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい」
(新約聖書「フィリピの信徒への手紙」4:6-8)