【SNS疲れ】若き天才哲学者が「SNSのアカウントはすぐに削除すべきだ」と真剣に訴えるワケ | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 世界中から注目を集める若き天才哲学者マルクス・ガブリエルは、コロナ禍にすべてのソーシャルメディアのアカウントを削除したという。
 それはなぜなのか。彼は「私たちはSNSを楽しんでいると思っているが、実際には窒息している」という――。

 若い日本人の女子プロレスラーが、SNSでの誹謗中傷が原因で自殺したと聞きました。どんな対策を講じても、このようなサイバーいじめはなくなりません。
 SNSが生み出すストレスは、日本でも相変わらず大きな問題のようですね。

 私たちは本当にデジタル・デトックス(解毒)を始める必要があると思います。そのプロセスを魅力的な観光旅行のようにすれば良いのです。
 富士山の近くなどで3週間過ごし、その間美味しい食事をして、ネットには一切接続しない。それが第一のステップです。

 パンデミックの最中、私はすべてのソーシャルメディアのアカウントを削除しました。フェイスブックやツイッターのアカウントを持っていたのですが、パンデミックが発生すると、ただちにこれらをすべてキャンセルしたのです。

 驚いたことに、何の不自由もありませんでした。例えばフェイスブックでアメリカ人の友人とコミュニケーションが取れないのは困るだろうと思ったのですが、そんなこともなかった。麻薬はやめたら離脱症状が現れますが、ソーシャルメディアはやめてもちっとも困りませんでした。

 ですからソーシャルメディアの利用は最低限にとどめることをお勧めします。フェイスブックのサービスの一部は維持しても良いでしょう。
 友達の近況を知ったり、写真をシェアしたり、他の人と交流することには何ら問題ありません。LinkedIn などはビジネスにも利用価値があるでしょう。
 ソーシャルメディアには便利な面もたくさんあるのです。

 一方、ソーシャルメディア上ですべきでないこともあります。

 政治的な議論や、哲学的・科学的議論はすべきではありません。本当の議論にはならないからです。政治的な議論は、もっと時間をかけてすべきものです。
 書面形式でするか、人と人が対面してすべきです。書面形式とは、本のように、優良な出版社が品質管理できる形式が望ましいという意味であって、検閲するためではありません。ソーシャルメディアではうまくいかないのです。

 あるいは、非常に斬新なアイディアとして、新たなソーシャルメディアを作ることを提案します。今あるソーシャルメディアの問題点がわかっているのですから、それよりも優れたソーシャルメディアを作ったら良いのです。
https://president.jp/articles/-/45596