【過去記事の再掲載です】
「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ちものを自分のものだと言う者はなく、全てを共有していた」
「信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、使徒たちの足元に置き、その金は必要に応じて、各々に分配されたからである」
(新約聖書「使徒言行録」4:32,34-35)
時は紀元30年代、最初期の教会、つまりキリスト教徒の集いに関する大変に興味深い記述です。
カール・マルクスはきっとこの箇所を何度も何度も読んだんじゃないかなあ(*^_^*)
どんなに時代が進んでも、コミュニティが大きくなっても、こういうシステムを作ること、こういう暮らしをすることは充分可能だと思います。
寧ろ、近代法どころか人権なんて概念すらなかった時代の人たちにできたことを今の我々ができない筈がないと思います。
ただ、他人より抜きん出たい、自分さえよければいい、というエゴや、不必要なものまで追求し、貯めこもうとする貪りの心をみんなが捨て去らなければ実現不可能なのだと思います。
「心も思いも一つにし」とはそういうことです。
幾ら時代が進んでも、個々の人間にとってこれがなかなか難しいことなんだろうと思います。
逆に言えば、一人一人が普段からそういう心がけで生きていれば、自然とこういうシステム、こういう暮らしが生まれてくる、という楽観的観測もできます。
あ~カテゴリ分けができない。「宗教」か「政治・社会」か「お金と仕事」か。