「ヒトラーと戦った22日間」を観てきました | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 よく似たタイトルなんですが、「ヒトラーを欺いた黄色い星」を観に行った時、予告で流れていました。
 予告編で見ると、R15指定かな?と思いました。もしそうだったらパスしようと思ってたんですが、調べるとPG12だったので観ることにしました。
 普通のファンタジー映画でもPG指定だったりしますから、きっとそんな大したことない暴力描写なんだろうと。
 
 と思ってたら、全然大したことない暴力描写じゃありませんでした。
 べつにおもしろくなかったわけじゃないんですが、これだけ凄惨な描写が続く映画、というか最初から最後まで殆ど殺戮と虐待と戦闘の場面で埋まった映画なのにR15指定じゃなくPG12指定なのが不思議でした。
 ハンマーで砕かれて殆ど頭部の原形を留めなくなったナチ公(若手)の死体が画面に出るとは思いませんでした。そんな殺され方しても同情できないような人間に描かれていますし、一瞬だけですが、でも、映す必要なくないですかね?(-_-;)シバラクミートソースクエネーヨ
 
 RとPGはどこで線引きしてるんやろうと思ってちょっと調べてみました。  
 この場合だと多分、「ハンマーで何度も殴打して頭蓋を砕く過程そのもの」が視覚表現として表されるとR判定だと思います(実際には音声だけ)
 死体だったらどんなに無残な状態のを映してもPG止まりなんです、きっと。
 
 昔、「愛のコリーダ」を観た時、「切ったオチンチンは映してもええけど切ってないオチンチンは映したらあかんねんなあ(・_・)」って思ったことを思い出しました。
 
 ユダヤ人がナチ公を始末して全員で収容所を脱出する話で、史実に基づいているんですが、ホロコーストの悲惨さを描くというより、なんか「必殺仕事人」みたいなカタルシスを味わう娯楽作品のように感じました。ナチ公全員漫画チックに露悪的なサイコパスですし。
 写真マニアのナチ公(じじい)が得意満面でカメラのフレームに収まって、シャッターが下りる瞬間騙し討ちに遭って撲殺される場面で客席から笑い声が起きたのが印象的でした。
 
 最近、ヒトラーなんて一度も出てこないのに邦題にその名前を入れるのが流行っているみたいですが、これも「ナチスと戦った22日間」の方が正確ですね。