前項でご紹介しました小説は、文末にも注釈があります通り、指揮者アウグスト・クビツェク(1888-1956)の著作を基にしたものです。
やばい怖いこの人の本おもしろい
このワーグナー歌劇のヒーローに憧れていた、アーティスティックで情熱的で非凡で、繊細な印象すら与える美形の友人が、二十世紀後半の日本の子ども向けエンターテインメントで、ヒトデとおっさんが合体したグロテスクなモンスターにされるとは思っていなかったに違いない
しかもそのシュールな発想は日本語のしょうもない語呂合わせ、言葉遊びに由来するとは