なんで車のある所に女が半裸で突っ立ってんだ

　ヨーロッパでグリッドガール(レースクィーン)廃止／存続論争が起こっているらしく、興味持って見ていたらこんなの見つけました。記事自体は数年前のものですが、ブログは今でも現役で更新中のようです。

藤咲理香オフィシャルブログ

https://ameblo.jp/ricafujisaki/entry-11367533169.html 

　その人のことを知らなかったのでWiki見てみましたが、昔あった「ここがヘンだよ日本人」という、外国人論客が激突する番組の「美人VSブス」というシリーズにレギュラー出演してた人だったんですね。

　その番組は殆ど全回観てたのでどっかで見てる筈です。こんな所でまたお会いするとは。

　どんな企画かというと、美人が容貌のあまりよくない(と自分で思っている)女性に好き勝手暴言吐きまくるだけの内容なんですけどね。毎度毎度ひたすら胸糞悪くてイラつきながら観てました(なら観なけりゃよかったんですが)。
　幾ら美人だからってあんな極端な主張する人間いるのか？この番組を作っている人が「女とはこういうもんだ」という自分の歪んだイメージを拡散したいが為のヤラセだよな、そうであってほしい、と思ったものです。 
　番組内で、男性陣からもブーイング出てた気がします。「さっきからおまえたちの話聞いてると、全然美人だと思えないよ。すごく醜く見える」と指摘してる人があったような。そうですよね。「美人」ってある程度、心がけも込みだとあたしも思います。

　つまり、「自ら『美人』などと定義付けて、公共の電波を使って誰でもムカッとくるような発言ばかりする人なんて、もう『美人』とは言えないだろ」「もし本気で言ってるんだったら美醜云々以前に愚かすぎる。そこまで愚かな人がいるとは思えない」と個人的には思いますので、そういう脚本や演出じゃないかなと思ったのですが。

　つか本当に顔面に深刻な障害や損傷のある人がそれを観たらどんな気持ちになるんでしょうか。

　まあそれはともかく、

　「今は若くてきれいなことを鼻にかけて、人のことをブスだのおばさんだのと罵っているこの女性たちの十年後、二十年後はどうなるんだろう？」

　と他人事ながら心配してたんですが、やっぱりこういう人たちはそれなりにやっていくもんなんですね。

　生年書いてないので確かなことはわかりませんが、この藤咲って人ももう四十代でしょうけどねえ～。

　藤咲おばさんと「美人VSブス」に関する話題はここまでと致しまして、この件に関するわたくしの見解はといいますと、レースクィーンではなくてミスコンなんですが、このブログの過去記事「福音BASARA」にて簡潔に言及しております。

　興味のある人はそちらを見てもらえればと思います。「フェミニズム」のカテゴリに入ってます。

　というわけでございまして、べつにレースクィーンやミスコンを地上から永遠に除去しようと努めるべきだとは思いませんが、個人的にはあんまりよく思ってませんし、やっぱりそういうのはジェンダー差別的だとこれだけ喧しく言われる世の中になった以上、やらない方が無難なのになとは思います。

　レースクィーンもミスコンも、そこまで強力な論陣張って死守しないといけないほどこの社会に必要なものだとも思えませんし。

　べつにこういう論争って「男性VS女性」って対立構造ではないと思うんですね。一部ではだいぶ誤解が広まっているようですが、ヨーロッパで廃止を提唱したのはロス・ブラウンという男性ですし。

　女性でもかわいい、きれいな女の子見るのが好きとか、同性の外見の品定めしたがる人がいるのと同じで(あたしは全く興味ありませんが)、男性でも趣味の集まりに水着の女とかウロつかれるとうざいって思う人もいっぱいいますよね。 

　自分、ハードボイルド小説とかに本筋と絡まない女の子キャラとか出てくるとすごいイラつくんですが、それと似たような感覚で、競技場に競技に参加しない水着姿の女性がいるのってなんか変だし、嫌だと思います。

　レースクィーンとかイベントのコンパニオンとか嫌いって言う男の人もそうなんじゃないでしょうか。男女問わず、純粋なレースファンや車マニアなら、隣に立ってる女は要らないって思うと思います。カメラ小僧も鬱陶しいし。
　勿論、好みの問題に過ぎませんけどね。

　ただ相撲の「不浄な女が土俵に上がるな」っていうのも別の意味で完全な差別だと思います。
　「女は絶対に土俵に上がるべきじゃないよ。男と男の真剣勝負のフィールドに女が立ち入るべきじゃない」
　とか言ってる人が、

　「レースクィーンは差別じゃない！職業だ！職能だ！美しいものに憧れて何が悪い！」

　とか言ってたらかなり笑えますが、実際に言ってそうですw